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2001年10月18日(木) 外国人のお客さん

今日外国人の女性のお客さんが来た。
別に珍しいことではないが、うちの店に来る外国人はどちらかというとアジア系の人が多く、そのほとんどが日本語を話せない。
で、英語で話しかけてくる。
ところが、こちらが英語を話せないので、いつも商談は成立しない。

今日は少しばかり勝手が違った。
今日来たのはアメリカ人で、外国人独特の訛りはあるが、完璧に日本語を操る。
それもそのはず、こちらに11年間滞在しているらしい。
「日本人的な考え方ができるようになった」と言っていた。
「いろいろ国によって違うけね。日本人と韓国人みたいに、顔は同じでも考え方はまったく違う」
「うん」
さすが滞日11年。「うん」である。
ぼくが「学校の先生?」と尋ねると、「うん」と言った。
「どこの学校?K大?歯科大?」
「ううん」
「S短?」
「うん、でも短大じゃないけど」
「ああ、S高ね。あり得る」
「でも、神学じゃないけど」
「じゃあ、英語の先生?」
「うん」
S高というのは、ミッション系で有名なお嬢さん学校である。
また、ぼくが「神社行ったことある?」と言うと「もちろん」と答えた。
きっと気持ちは日本人なんだろう。
配達になったので、伝票を持ってくると、ちゃんと漢字で住所を書いていた。
帰り際に「炭そ菌気をつけて」と言うと笑っていた。

外国人相手にこんな普通の言葉で話したのは初めてである。
ぼくが初めて外国人と話したのは中学1年の時だった。
黒崎に遊びに行った時、外国人の集団に捕まった。
モルモン教である。
彼らはぼくに聖書を売りつけようとした。
「いくらか?」と訊くと、「1000円でーす」と言った。
ぼくが「ノーマネー。ただでくれ」と言うと、「Oh! No money」と言って笑っていた。
後で知ったことだが、その時期あのケント・ギルバートが黒崎に滞在していたことがわかった。ということはその中に彼がいたのであろう。
「そういえばいたような」と思うが、外国人はみんな似たような顔をしているからなあ。


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