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2001年10月01日(月) 高校時代にクラスで流行った下らん遊び

昨日修学旅行の話を書いていて思い出したことがある。
あの頃、クラスで流行った遊びのことである。
修学旅行から帰ってきて、“ハジハジゲ−ム”というのが流行った。
ある条件を出して、ジャンケンに負けた者がそれを実行するというものだった。
例えば「ジャンケンに負けたら、みんなの前で歌をうたう」といった類のくだらんゲームだった。
ぼくたちはいつも学食で買ったおにぎりを授業中に食べていた。
タクワンがおまけについていたのだが、Sという奴がそのタクワンを床に落とした。Sが「どうしようか?」と小声で言ってきた。
ぼくは「ジャンケンで負けた奴が、ゴミ箱に投げ入れる」と提案した。
で、ジャンケンで負けた奴がタクワンを投げたのだが入らなかった。
先生は「授業中にタクワンを投げるな!」と言って怒ったが、ぼくたちは知らん顔をしていた。
他に授業中にギターを鳴らすとか、授業中に突然立ち上がり「照明がまぶしい」と言って消しに行くとか。実に下らんことをやっていた。
ある日、教室の壁の中から1m四方くらい赤い布が出てきた。
「何だろう?」と思ったが、ぼくはそれを“ハジハジゲーム”に使うことにした。
クラスで一番きれいだといわれている女の子のところに、この布を持っていくことにした。
「ジャンケンで負けたもんが、あの女のところに行って『これ、あんたのやろ』と言って渡してくる」と言って、ジャンケンした。
約束どおり、負けた奴が「これあんたのやろ」と言って渡してきた。
女の子はキョトンとしていた。
さらに「ジャンケンして負けたもんが、『やっぱりぼくのやった』と言って取り返してくる」ことにした。
これも約束どおり、負けた奴が「これやっぱりぼくのやった」と言って取り返してきた。
相変わらず女の子はキョトンとしていた。

「この赤い布は使える」と思いついたのが、“謎の赤マント”という遊びだった。
授業が始まる直前に、誰か一人をいけにえにし、赤い布をマントのように首にかけ、それをきつく結びつけるのだ。
先生が入ってきた時、当然いけにえはマントを外す真最中である。
先生が「どうしたんか?」と聞くと、そいつは「いえ・・・」と顔を赤らめていた。
ぼくらは笑いながら、そいつの表情を冷静に観察していた。
十数人がこの赤マントの犠牲になった。

これもだんだん飽きてきた。しかし赤い布シリーズは続く。
次にやったのが、赤マントの発展系“恐怖の赤マスク”である。
マントまではいっしょである。ただ、これを顔にかぶせマスクにしてしまうのだ。
マントと同じようにきつく結びつけた。
このインパクトは凄かった。
先生は教室に入ると、そこに赤い怪人を目にすることになる。
当然叱られるかと思いきや、先生も噴き出してしまった。
「何しよるんか、おまえたちは。ぷっ・・・」という状態だった。
ただ、この遊びは長続きしなかった。
マスクにすると息ができないのである。
やられた一人が「息ができん」と騒ぎ出した。
そこでぼくは「口を開けれ」と言って、口を開けさせシャープペンで2,3回つついた。
空気穴をあけたのである。
「よし、これで息ができるやろ」と言ったものの、将来に不安を感じてしまった。
結局この遊びは長続きしなかった。
ということで“恐怖の赤マスク”の犠牲者は、“謎の赤マント”の犠牲者に比べると少なかった。

それにしても高校時代は下らん遊びをやっていたものだ。
今考えても、あまり笑えんなあ。


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