| 2001年09月11日(火) |
蚊ならまだ許せる ダニの痒さかな |
脚のつけ根に、キスマークのように赤くなっているところがある。 二週間ほど前に出来たものである。 場所が場所だけに、キスマークなら男の勲章でもあろうが、実はこれダニに噛まれた痕なのである。 毎年この時期になると、いつもダニに悩まされる。 今現在ここと合わせて二ヵ所、ダニに噛まれている。 あとの一ヵ所はお尻である。 家にいるときは、あまり動かないので汗もかかないし、トランクス一枚でいるから患部に触れることもないので、あまり気にはならない。 しかし、一歩外に出ると事情は変わってくる。 汗をかくし、ズボンがいやというほど患部を擦ってくれるので、痒くてたまらなくなる。 最初のうちは我慢していたのだが、一度痒さに負けて掻いてしまうと、もうたまらない。 何度も何度も、かきむしるほどに掻いてしまう。 おかげで患部はキスマークのように真っ赤になってしまったのだ。 いや、真っ赤というよりは、熟した柿のような色になっている。 ここまでになると、治ったあとにもあざが残るだろう。 ダニに噛まれたときの痒さというのは、蚊の比ではない。 ネチネチといつまでもしつこい痒みが続く。 ムヒを塗ろうが、爪で×印をつけようが、なかなかその痒みは止まらない。
まあ、今年は二ヵ所の被害ですんでいるのだが、東京に住んでいた頃ひどい目に会ったことがある。 時期もちょうど9月の今頃。 それは夏休みが終わり、北九州から東京に戻った日に起こった。 その日、ぼくは飛行機の都合で夜遅く下宿に着いた。 朝から何も食べてなかったのだが、旅の疲れからか食欲もなく、布団を敷く気力もなかった。ましてや、一ヶ月間空けた部屋の掃除などする気はさらさらなかった。 それが命取りになった。 今と同じくトランクス一枚姿で、畳の上に寝転び、そのまま寝てしまった。 翌日、背中が急に痒くなった。 ぼくは「大したことないやろう」と思って、気にしないでおいた。が、それにしても痒い。 これはおかしいと思ったぼくは、友人に「どうなっとる?」と背中を見せた。 「おおーっ。こりゃひどい。病院行ってこいよ」と言われた。 友人の話では、背中一面に斑点が出来ている、ということだった。 ぼくは皮膚は弱いほうではないので、病気ではないという確信はあったのだが、痒みの原因が掴めないでいた。 下宿に帰って、「もしかしたら」と畳に目を落とした。 埃が浮かんでいる。 「・・・ダニだ」初めて理解した。 それから“マイペット”を買ってきて、原液を畳にふりかけ、何度も何度も畳を拭いた。 それでダニは全滅したようだが、痒みはその後一ヶ月以上続いた。 今日のタイトルはその時作った句である。
・・・な、なんだ、この映像は!! こんなのんきなことを書いている暇はない。 早く鎖国せんと日本も危ない!
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