先日、サンフランシスコ講和条約・日米安保条約五十年の記念行事に田中外務大臣が出席していた。 あいかわらずお詫びばかりしている。 こうお詫びばかりしていたら、当時戦場で犯した行為に罪の意識を持っている元米兵が「おれは悪いことをしたとばかり思っていた。でもあの罪も元はと言えば、やつらのせいじゃないか。ジャップが戦争さえ仕掛けてこなければ、ああいうことも起きなかった。謝っているんだからやつらもそれを認めたんだろう。この際、慰謝料を請求してやろう」と訴訟を起こすということにもなってくる。 個人単位でこれをやっていたらどうなるか? 当然日本は破産してしまうだろう。 世界の外交の場で、戦争責任といって50年以上もお詫びしている国なんて、おそらく日本ぐらいじゃないのか。 個人でやるお詫びというのは美徳ということもありうるが、国際外交の場では、それは一切ないといっていい。 お詫びは賠償金には繋がるが、決して国益には繋がらない。
ところで、賠償金というのは国民の税金で賄われている。 ということは、お詫びが税金の無駄遣いをさせているのだ。 政治家は内部の微々たる遣いこみに血眼になるよりは、こういう無駄金を使わないように努力しないと。 そのためには中韓から押し付けられた歴史ではなく、ちゃんとした正しい歴史の認識をしなければならないだろう。 他国からの歪曲された歴史を鵜呑みにして、賠償金を払っているのが現在の日本の姿だ。 それもこれも、すべてはわが国の外交下手から始まっている。
昨日、高校時代の先輩に会った。 先輩もぼくと同じように、日本の外交下手を嘆いていた。 けっこう長い時間話していたが、結局二人の一致した意見は「鎖国をしよう」ということだった。 いくら国としてのレベルが高くても、外交が下手では話にならない。 いくらこちらが強気に出ても、「太平洋戦争」という外交カードを使われたら、シュンとなる国である。 「でも、これが国民性なんだから」というのなら、もう救いようがないじゃないか。 こんな外交ならやる必要はない! 日米安保もやめてしまえ! 国連もさっさと脱退してしまえ! 今すぐに鎖国の準備をしろ! もう一度、長崎に出島を作れ!
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