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2001年08月15日(水) 神社の話です。

神社の話です。
ぼくを含めて多くの人が、神社を宗教の場とは思ってないと思います。
よく神社で酒盛りをやっている人たちを見ますが、宗教の場なら酒盛りなんかはやらないでしょう。
以前国東半島に海水浴に行った時、神社の境内を海の家代わりに使ったことがあります。
もし宗教の場なら、絶対にそういうことはさせないでしょう。
おそらく、お寺や教会なら「不敬」とか「不謹慎だ」とか言われるでしょう。
だいたい神社に教義なんかありますか?
お寺や教会みたいに、「一日一善」とか「隣人に優しく」とか「親に孝行しよう」とか書いているのを見たことがあますか?
「世界人類が平和でありますように」と書いた、神社とは関係のない五井昌久の広告塔があるぐらいじゃないですか。
経本や聖書みたいなものもないし。
どうして、宗教だと決め付けるのでしょうか?
「あの人は○○神社の熱心な信者さん」とかいわれる人がいますか?
「○○神社宮司の説法」なんて催しがありますか?
「あの神社にお参りするとご利益がある、とかいうじゃないか。これは宗教じゃないのか?」とかいう人もいますが、「佐川急便のふんどしに触るといいことがある」というのとどこが違うのでしょうか?
ご利益があるから宗教というのなら、佐川急便も宗教ということになる。

じゃあ、神社とは何か?
ぼくは先祖を敬い、地域の人と仲良くやるための場だと思っています。
例えて言えば、公民館や集会所みたいなところです。
長い歴史と「和」の精神で作り上げた、日本人の知恵です。
宗教ではありません。文化です。
拍手やお祓いも文化です。古くはごく自然にやっていた、日本人の礼儀や習慣です。
祭っているのは神。でも、ゴッドではありません。日本人の言う神とはカミ(上)、つまり先祖です。
だから、ひざを交えて宴会もやるし、海の家もOK。
そういうたてと横のコミュニケーションをとる場だから、何でもありなわけです。
甘えの許される場所なのです。
宗教法人になっているのも、神社をどう捉えていいのかわからないので、「とりあえず宗教ということにしとけ」ということになったのだと思います。

テレビを見ていたら「神社は宗教の場だから、憲法違反である」などと、バカたちが吼えていましたね。
小難しい理屈ばかり並べやがって。
いったいあんたたちは墓参りをすましてきたのか!?
ご先祖様は泣いているぞ!


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