頑張る40代!plus

2001年08月14日(火) アリの話

いつものように外でタバコを吸っていると、白い小さなものがゆらゆら動いていた。
「何だろう?」と覗いて見ると、一匹のアリが発泡スチロールを運んでいるのだ。
それも自分の体の数十倍もあるものを。
それにしても、何でよりによって発泡スチロールなんかを運んでいるのだろう。
食べ物でもないし、そんなにいい匂いがするものでもないのに。
おそらく、あんなものを巣に運んだら、仲間からひんしゅくをかうだろう。
「お前またー、何を持って来たんか!? 食い物でもなさそうやし。どうするんかこんな大きな物。こんなの巣の中に入らんやろうが! また女王に怒られるぞ。知らんけの」とか言われるんだろう。
アリがティッシュを好きなのは知っていたが、発泡スチロールが好きだったとは知らなかった。

しかしアリはよく働くなあ。
ほとんど一日中働いている。
「いつ寝るんだろう?」と余計ながら思ってしまう。
「ここに餌があるぞー」と誰かが合図を出すと、どこからともなくゾロゾロと集まってくる。
それも、ダラダラ歩くんじゃなく、足早に餌に向かっていく。
そしてせっせと巣に持ち帰る。
実に働き者であるが、ある学者の話によると、アリの中にも一生懸命働くアリと、そこそこに流すアリと、まったく働かないアリがいるそうである。
まったく働かないアリ ―みんなが餌にたかっている時、周りでウロウロしている奴らがそうか?
でも、奴らはボーっとはしてない。一応働く姿勢は見せている。
要領だけは心得ているようだ。
たまには、餌を持って帰ることもあるのだろうが、実戦で鍛えてないから勘が鈍り、ろくでもないのを持って帰ってしまうのだろう。
最初に書いたアリもその一派のアリなのだろう。
まあ、アリの巣コロリを持って帰るアリよりはいいかもしれない。


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