最近、郷ひろみがよくテレビに出ている。 彼がデビューしたのは、ぼくが高校1年の時だった。 その頃は、「軟派な奴」という印象で、好きにはなれなかった。 そこには、ぼくの嫌いだった女の子が、郷ひろみの熱狂的なファンだったというのもあった。 ちょっと見方が変わったのは、ぼくが20歳前後の頃、「あこがれ共同体」「ムー」「ムー一族」などのドラマで主演してからだった。 徐々にではあるが「軟派な奴」というイメージが、ぼくの中で払拭されていった。 あの下手な台詞の言い回しが、どうも憎めないのだ。 そういう中で、「よろしく哀愁」「林檎殺人事件」「二億四千万の瞳」などの歌が好きになっていった。 そして今は「郷さんも頑張っているなあ」と思うくらいは好きになっている。 同世代に近い人なので、これからも頑張ってほしいものである。
さて、ぼくが好きになった芸能人(全部歌手)は、43年生きてきたにしては、少ないほうだと思う。 まず、小学3年生の頃好きになった加山雄三。 この頃は、よく「平凡」や「明星」の付録の歌本を親戚の兄ちゃんからもらって、加山雄三の歌をうたっていたものだ。 レコードを買えるほどのお小遣いを貰ってなかったので、歌は全部テレビで覚えた。 次に、小学5年生の頃好きになったザ・タイガース。 沢田研二にファンレターを出したこともある。それほど好きだった。 レコードも買い、映画も見に行った。 「好きな歌は?」と訊かれると、いつも「白夜の騎士」と答えていた。 全然有名じゃない歌で、当然ベストアルバムには入ってない。 でも、この歌が今でも一番好きなのです。 その後は、もちろん吉田拓郎です。 この人については話が長くなるので、ここでは述べないが、とにかくこの人を本格的に好きになったのは、「制服」という歌を聴いてからだ。 頭をハンマーか何かで「ガツン」と叩かれたような衝撃があった。 この人の影響で、ぼくもギターを始め、作詞や作曲をやっていくようになるのだ。 コンサートは何度も見に行った。アルバムは全部持っている。 昔何かの雑誌で、「拓郎こそ『あしたのジョー』である」という記事を読んだことがあるが、確かにそのとおりだった。 拓郎もその当時は熱かった。 決して変なオヤジではなかった。
以上がぼくのヒーローです。 キャンディーズはヒロインなのでここには含めません。
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