Lacrimosa 日々思いを綴る
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2003年04月24日(木) |
子供には正しい教育を |
歯を磨きながら、ふと思い出した。 「歯の上で工事しているばい菌」 そんな奴ぁいねぇよ。子供にウソ教えてんじゃねぇよ。 マンガで読む、体と病気に関する本にもあったけど、 「歯を掘り進むばい菌」「神経に噛み付くばい菌」 そんな奴ぁいねぇよ。子供にウソ教えてんじゃねぇよ。 また、次のような内容も書かれていた。 「口内の食べかすを乳酸菌が酸に変え、それが歯を溶かす」 これは乳酸菌に対する名誉毀損である。乳酸菌はむしろ歯周病の予防に一役買うのである。 虫歯の原因は、口内に住まう「ミュータンス菌」と呼ばれるもの。いわゆる「虫歯菌」だが、スコップやつるはしで武装しているわけではない。そもそも、水晶に匹敵する硬度を持つエナメル質を、そんな奴に破壊できるわけがない。 では、どのようにして虫歯はできるのか。 まず、ミュータンス菌は集団で寄り集まり、粘着物質で歯の上に巣を作る。 これがいわゆる「歯垢」である。 人間が食事を摂ると、ミュータンス菌が糖を摂取し、替わりに酸を分泌する。このため、口内は酸性に変わる。その酸によって、エナメル質が溶解して行く。 だが、歯には「再石灰化」という能力が備わっており、多少のダメージは回復可能である。これには唾液が重要な役割を果たしている。 しかし、酸による侵食が再石灰化の速度を上回ると、侵食はやがて象牙質から歯髄に達し、神経が露出したところで痛みが発生する。これが正しい虫歯のメカニズム。 食後に歯を磨かないと虫歯になるのは、人間だけ。それは、人間の口内のpH値は7.0すなわち完全に中性だからである。他の動物の口内は、アルカリ性である。そのため、口内に発生した酸が比較的短時間で中和されるのである。 そのわりに、以前飼っていた猫の口はやけに臭かったな。何食ってたんだろ。
そんな事を考えつつ、今日も寝る前にリカルデントを噛む。 子供達には、正しい虫歯の知識と正しい歯磨き習慣をつけさせることが重要だね。今は電動歯ブラシも安く手に入るし。
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