みゆきの日記
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トモユキが冷やし中華が食べたいと言ったので、お昼は冷やし中華にした。 きゅうりとハムを細く刻んで錦糸玉子を作る。 これが、私は苦手なのだ。 綺麗な薄焼き玉子が焼けなくて、焦がしたりくちゃくちゃになったり、 くっついたり、ぼてっと厚くなったりしてしまう。
トモユキのお母さんはとっても料理が上手だ。 お正月実家に帰ったときに、私は散らし寿司を作ったのだけれど、 錦糸玉子を作るのが苦手だと言ったらお義母さんがそれを引き受けてくれた。 紙みたいに薄く薄焼き玉子を焼いて細く細く刻んでいく。 出来上がった錦糸玉子の美しいこと。
何度か練習したけど、あんな風に薄くは焼けなかった。 今日作ったのも、なんだか厚ぼったくて間抜けな錦糸玉子。
でも、トモユキは美味しいって食べてくれた。 自分のお母さんの味と比べたりするのかなぁ。 とてもかなわないけど、でも言わないで美味しいって言ってくれるところが好きだと思う。
私の父は美味しいって言わない人で、とりあえずなにか文句を言ってしまう癖があるらしい。 それだけがお父さんの欠点なの、なんて母はいつも言っていて、 それだけなんてお母さん幸せだわって私たちはいつも言ったものだけど、 毎日毎日お料理してぜんぜん誉めてもらえないのってやっぱりかわいそう。
「あんたはいいわね、そんなに誉めてもらえたらやる気出るでしょ。」
母にいつもこう言われるほど、トモユキは大げさに喜んでくれる。 でも美味しくないときもはっきりそう言われるんだけど、 大事なのは、フィードバックがあるっていうことよね。
菜子もそのうち美味しいとかマズイとかいうようになるんだろうか。 トモユキと菜子のために、もっと料理上手になりたいな。
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