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今日の私
by かずき
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■『プロデューサーズ』(日本版)
<場所>青山劇場J-40番
<時間>8/25(木)1幕18:30〜19:50、2幕20:10〜21:15
<出演>
マックス・ビアリストック:井ノ原快彦、レオ・ブルーム:長野博
ウーラ・インガ・ハンセン…(以下略。やたら長い名前):彩輝直
ホールドミー・タッチミー:松金よね子
カルメン・ギア:岡幸二郎、ロジャー・デ・ブリー:藤木孝
フランツ・リープキン:桑野信義
板垣辰治、乾あきお、坂井成紀、附田政信、中本雅俊
登坂良樹、松原剛志、浅野実奈子、坂本法子、鈴木奈苗
高橋あすか、高橋千佳、林綾子、樋口綾、藤林美沙


すごく元気になるミュージカルかも。
メル・ブルックの「ミュージカルが好きだー!」って気持ちが
舞台から響いてきて、嬉しくなって元気になってしまう。
藤木さんや岡さん、松金さんたちは勿論、主役君たちも、
アンサンブルさんたちも、参加している人たち全員も、
きっと、すごく舞台好きなんだろうなー!って思えて幸せ。
キャラクターたちも、をいをい(^^;って感じの人ばかりだけど、
肯定的に人生楽しむ才能のある人たちばかりで、
(あ、フランツは違うか。あまりにダメで意識になかったけど)
観終えて「ショーほど素敵な商売はない」って言いたくなる感じ。

印象に残っていることといえば、
まずはやっぱり、藤木ロジャーの登場シーンでしょうか(*^^*)
うきゃ〜!って感じ。もう、思わず登場で拍手ですよ〜!
クライスラービルを模したとかいうギンギラ銀に輝くドレスが、
文句なく完璧にハマっちゃう存在感は、さすが怪物役者さん。
悪趣味な服と濃さに苦笑いしながらも、つい賞賛してしまう。
「私は私としてすばらしい!」という自信に輝いている
ある種の美しさって、アイデンティティの確立のために
戦いが必要だからかゲイという人々に多い気はするけれど、
(いや、直接知っている人はいないので単なる想像ですが)
結構 悪趣味な家に住んで、マックスに目をつけられる
「最悪の」演出家だっていうのに、この自信と美しさってば。
まさにゴージャス。カルメンが持ってきた「アナスタシアカツラ」を
つけると、そのものになるのも、何とも見事。

2幕、♪「春の日のヒットラー」では、
急な代役でヒットラーを演ることになるんですが、その時も
この「どうだ!」迫力が、馬鹿馬鹿しさに文句を言わせない。
カーテンコールでカルメンが客席を駆け下りてきて、
花束を投げ入れて、ロジャーにラブコールを送って、
駆け去るんですけど、気分はもう同化しちゃってました。
カルメンがまた、スラッと背が高くていい声でかっこいいのに、
なんか可愛らしくって、似合いのカップルなんですよね〜。
まあでもこの場面は、もーーーっと、毒々しくても良かったかも。

しかしこの「春の日のヒットラー」、ありなんかい?(^^;
って感じの、ドイツこけにしまくり舞台なんですよね。
ワルキューレやらプレッツェルやらをドド〜ンと頭にかぶった
ド派手なきんきら衣装のお姉さん方が、無駄にいい声の
親衛隊と一緒に歌い踊っちゃうし、『42nd Street』ばりの
鏡を使った演出で、ハーケンクロイツ組んで見せちゃって。

ここはできれば、ババ〜ン!とグラマー美人さんたちが
出てきて欲しい場面ではあるけれど、そこは日本人だし、
ウーラの外見が完璧だっていうだけで諦めなくちゃかな?
「金髪グラマー、おバカだけど憎めない美人さん」という
これまた特徴的な女性を、ついこの間まで宝塚で男役を
やっていたという人が、弾けきって演じてくれてちょい感動。
一目惚れしてきたダメダメ男を、当たり前のように受け入れて、
意識してないだろうけどリードして、育てて、結構いい女だし。

話それたけど「春の日のヒットラー」、
私、この舞台、結構マジで観たいかも。ここまで明るく、
アメリカ〜ン♪って演出で見せてくれられちゃ逆らえないよ。
ホントにいいの?!って思いながら引きつり笑顔で楽しんじゃう。
覚えてないけれど、42ndの演出家もユダヤ人だったりする?
フィドラーとか、ユダヤ人関係のネタも多い舞台だし、

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08月24日(水)
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