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今日の私
by かずき
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■M!
しまった、ほぼ2週間ぶりだ(大汗)
いろいろ観てはいたのに、すみません〜。
とにかく、まずは簡単に今日観たマチネの感想を。

『モーツァルト!』(井上楽)
  ヴォルフ:井上芳雄、アマデ:高橋愛子
  13:00〜14:25、14:55〜16:20、帝劇H-35

16日ソワレを観て、絶対に楽も観るぞと決めて、
いきなりチケット取って仕事休んで観た舞台。
舞台としてどうだったかと言われると、
指揮(塩田明弘)がマイペースすぎて役者とずれて
気持ち悪く感じる場面が多くて大満足とは言えず。
特に市村ソロでは「もう一歩ためろー!」と思ったし
木村佳乃コンスのソロは、もう一声速くしてくれれば、
声の伸びのなさや動きの段取りくささが、
多少は目立たなくなるだろうにと思ったりして。

木村コンス、前回は声が小さすぎだと思ったけれど、
今日、まともなボリュームにしてもらってみたら、
歌う訓練ができていない声であることがモロバレで、
松たか子を思い出させる、うるさい地声っぷりでした。
でも、東宝『モーツァルト!』に初めて出現した、
ちゃんと物語が成立するコンスタンツェなので、
もはや西田・松は観られないと思ってしまうほど、
私の中ではダントツに評価が高いです。ヴォルフを
支えられない、一緒にダメになりそうな人物像が○。

けれどとにかく、今期ものすごく好きな井上ヴォルフ!
最後の表情を見るために前方上手側席にスタンバイ。
およそ繊細さというものの持ち合わせがない私が、
「残酷な人生」という感覚に引きずられてしまった。
井上ヴォルフは、この曲が何より響いてきて泣ける。
音楽のことだけ考えていれば幸せでいられたのに、
自意識に急激に目覚めてしまったために「自分自身を
完全に理解して愛されるなんて有り得ない」という思いが
そのまま絶望につながった彼。それでも、パパやコンスに
夢を見ては裏切られ、人は独りなんだと思い知らされる。

最期の瞬間に、まだ「僕こそ音楽」だった自分から
以前あった「幸せ」を思い出させられて浮かべる表情が、
私にとっては井上ヴォルフを観る時の救いになっています。
人はあくまで独りでありながらも、それでも、
誰かと共にあることができるという「謎解きの解」。
懐かしさや憧憬のように見える表情から、
それを知ったように感じられるから、救われます。
あまりに大きな才能を背負ったため「僕自身を見て!」
という意識が強くなりすぎて、純粋に追い求めすぎて、
逆に幸せを得られなかった彼が、最期の瞬間だけでも
音楽とも共にある自分の幸せを知ることができたなら、
そうであれば嬉しいなと思います。

カーテンコールでは井上君の挨拶あったけれど、
ほとんど覚えていないです。まだ中日・博多と続くとか、
演目は違うけれど来月もここにいるので来て下さいとか、
(そう言うならチケットくれよ〜!私、取れてないよ(泣))
中川君やこのカンパニーと一緒で良かったとか、普通に。
内容云々も、前回も感じたハイテンションっぷりの方が
印象的だったかな。アマデ君と出てきた時なんかは
Yeah〜!状態でいっぱい叫んでくれてたりとか。
有り余るほどのまっすぐな思いに共感した後だから、
観ているこっちのテンションも一緒で、嬉しかったです。
中日・博多、井上ヴォルフは正直すごく観たいけれど、
今月の男爵夫人とコンスで初めて話を納得しただけに、
初物の方を遠征して観るのは不安だもんなぁ。悩む・・。


以下は、今月観たのに感想書いてないものリスト。

7日17:30、SMAPin横浜国立競技場、E16-6列611
16日17:45、『M!』(井上ヴォルフ)、帝劇C-45
20日19:00、東京JAZZ 2005、ビッグサイト東1左A106
21日13:00、『M!』(中川ヴォルフ)、帝劇2階A-56
  16:30、『赤い夕陽のサイゴン☆ホテル』5列9番
22日19:00、『星の王子さま』新国立中劇場13列29番
25日18:30、『プロデューサーズ』、青劇J-40

これだけ劇場にいるってのもすごいのですが、その上、

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08月25日(木)
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