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たむけん日記
by たむけん
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■台湾訪問記 2日目
 台湾は、国民投票で選ばれる総統(現在は民進党の陳水扁氏)のもとに総統府があり、それとは独立した行政院(いわゆる政府)の院長、及び行政院の各部(日本の各省庁)の部長(日本の大臣)と次長(日本の事務次官)は総統が任命する。そして議会(立法院)は一院制。
 午前は、総統直轄の国家安全会議の委員と面談。日本の大学で教鞭を取ったこともある若手(38才)。日本から台湾への修学旅行の後押しを依頼された。民主党に対しては、党のアジア外交政策に「台湾海峡の安定・現状維持」という言葉を入れてほしい、と要望されるとともに、台湾での2000年の政権交代以降の経験を踏まえて「政権を取るまでに、各分野の政策についてしっかりと議論を重ね、意思統一をしておくことが重要」とアドバイスをもらった。

 台湾駐在の日本人会の幹事の方々(三菱商事と双日)と面談。中国進出する前のステップとして台湾に進出する日本企業が増えているとのこと。また台湾華僑は中国ばかりでなく東南アジア各国でビジネスをしているので、そのネットワークから得られる情報が非常に有益らしい。
 台湾の中産階級以上の人ならば、親戚の誰かが海外に住んでいるというほど国際化が進んでいる。
 その一方、日本へ留学する台湾人が減少傾向にあることを危惧しており、奨学金制度の充実を希望していた。台湾に限らず、アジア人の海外留学はアメリカをはじめとする英語圏が圧倒的に多くなっている。世界共通語である英語という魅力で敵わない面もあるが、日本の大学教育を海外から見ても魅力的なレベルにするには相当の改革が必要だ。私が、議員として、財政に次いで重点をおきたいと思っている課題の一つ。

 亜東関係協会主催の昼食会。台湾と日本は国交が無いため、それぞれが窓口となる外郭団体をつくっている。日本側は交流協会(在台湾)で、各省庁から出向している。台湾側は亜東関係協会だが、外交部日本事務会と実質的には一体化している。
 各党(民進党・国民党・台湾団結連盟)の立法院委員(議員)も、国会開会中の忙しい時間を割いて顔を出してくれた。

 午後は、行政院の副院長(女性)と面談。台湾は、日本よりはるかに、政府高官や議員の女性の割合が高い。議員は、女性枠(20%程度)が設けられている。
05月02日(火)
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