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たむけん日記
by たむけん
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■【新生銀行上場。外資はハゲタカか?】
新生銀行が数年前に「貸しはがし」批判を受けました。それは、なかなか借金を返済してくれない大企業に「早く返してほしい。もう縁を切りたい」と催促したのです。いくら大企業であっても、借金の返済を延ばし伸ばしにしたり、時には踏み倒したり(=銀行の債権放棄)、ということがいくらでも許されていいのでしょうか?
銀行への公的資金投入も、いわば、大企業が踏み倒した借金を、税金で、つまり国民が肩代わりしているということです。例えて言うなら、その大企業の従業員の給料を、国が間接的に払ってあげているということなのです。「too big to fail」(会社の規模が大きすぎて倒産させられない)という言葉がありますが、経営が行き詰っている(=毎年赤字が続き、多額の借金も増える一方の)大企業(例えばダイエー)が、借金を踏み倒す(=銀行の債権放棄)のを大目に見て、その銀行に公的資金(税金)を投入するのか、それとも、その企業に将来性(=経営改善により黒字になり、いずれ借金も返せる)はないと判断して、倒産するのもやむをえない(税金を使わない)と判断するのか、冷静かつ長期的な視野が求められています。
新生銀行の判断が、政府(金融庁)や他の大手銀行の判断と食い違った部分があるということですが、私は、他の銀行の方が正しい判断能力(先述の「ノウハウ」の一つです)を持っていたとは思いません。それは、当時から数年後まで他の大手銀行の不良債権は少しも減らなかったことに象徴されていると思います。
02月19日(木)
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