ID:6349
たむけん日記
by たむけん
[170853hit]
■【日本の景気は回復したのか?】
昨年10〜12月のGDPが発表された。実質成長率が年率換算で7%という高い数字。小泉首相は「構造改革が進んでいる証拠!」と意気軒昂だが、本当だろうか?
様々な要因が指摘されているが、その大きな一つが海外の好景気による輸出企業(製造業)の好調。特に中国への輸出が急増している。それはその通りだが、多くの国民に実感が無いのは何故だろうか?
まず「実質」成長率というのにカラクリがある。未だにデフレが続いている中で「名目」成長率は2%に満たない。要は、例えば企業の売り上げなどにしても、金額的にはわずかに増えただけなのである。その上、企業の好調が、その企業の従業員の給料に反映されるのはもっと後になるから、多くの国民にはピンと来ないのは当然のこと。
そして、好調なのはあくまで輸出が伸びている製造業(主に大企業)だけであって、非製造業(サービス業)はそれほどではないし、製造業でも未だに悪戦苦闘している中小企業が多いのである。
また、好調な大企業は、厳しいリストラ(自己の構造改革。自助努力)を断行した結果、蘇ったのであり、それは政府の構造改革のおかげではほとんどない。私もそして民主党もかねて主張しているように、政府の構造改革のスピートは相変わらず遅々としたもので、道路公団や年金を例に出すまでもなく、「みせかけ」のものに過ぎない、という状況は未だに何ら改善されていない(むしろ悪化している)。
政府が、ぐっとスピードアップしなければならない「構造改革」は、まずは政府自身のリストラ(特殊法人を筆頭に)であり、そして、悪戦苦闘しながらも頑張っている中小企業が報われるような環境づくり(地方分権、規制緩和、復活例などのノウハウの提供やベンチャー優遇税制等のバックアップ)なのである。
02月18日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る