ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7062,閑話小題 〜今年も半期が過ぎた!
   * 今年前半期に… 超特大のブラックスワンの一群が
◉ 今年の前半期は、親戚、知人の不幸はなく、平穏無事だったが、2月末に、
 中国発のパンデミックが発生、あれよあれよと世の景色が変ってしまった。
時間経過する度に…その影響は甚大で、第一次、第二次世界
大戦を合わせた規模の戦争に至る可能性もあり、世界中が成す術がない状態。
このままでは経済恐慌を発生…戦争と100年前の状況に。 恐ろしいが、これが
現実。私の世代は太平洋戦争・敗戦を挟んだ時節に産まれ、このパンデミック
の最中に消滅しでいく事態。 オリンピックは一年延期になったが、来年開催は
難しい。アメリカの混乱などのゴタゴタを利用して、中国が香港を完全併合、
その後、台湾と沖縄周辺に進出するのはあきらか。現時点では、アメリカ大統領
に極右の泡沫候補を当選させた中国+ロシア連合の勝利。プーチン戦略の勝利で
事態が進んでいる。 このパンデミックは、数年で終わる問題でなく、数十年
スパンの問題。それが意外と分ってない。

◉ パンデミック禍で経済の先行きが見えず、安全に関して見切り発車しかない。
 哀しいかな世界には今日明日の生存問題を抱える人たちで満ちている。
30年まえのバブル崩壊で、ガス抜きをして此の方、体力はガタガタ。預金閉鎖も
充分に考えられる。こういう時節には、風水害など大震災が起こりがちが定番!
パンデミックも自然災害と見做すと、3〜5年の一過性でなくて、10年、20年、
50年スパンの黒鳥の到来と考えて然るべきである。<5000万、数億人の被災>も
前提にしなくては。 現在進行形の、これは遥かに深刻かも。 目に見えない
ホワイトボール☆化が始まってしまったら。 どう人類は対処できるのか!
< ☆ ホワイトボール= 地球が22億年前に1回と7億年前頃に2回の計3回、
 全面的に凍結したというもの >

・・・・・・
6695,閑話小題 〜二日月(山岸凉子スペシャルセレクション[) −2
2019年07月15日(月)
          『人生を狂わす名著 50』三宅香帆著
   * 極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐ない女
 世の中には、「極楽も地獄も知らぬ不甲斐ない人間」が存在している。
定年退職になって、リスクを賭けることなく平々凡々の自らの人生に、茫然と。
その時に、初めて己が人生の価値(意味)について考えるが、時は既に遅し。
そして老人性の鬱状態に。そこで始めるのが、これまでとってきた態度価値に
従い、異種の生き方の否定。横並びでは、何の価値が無い自分を肯定するため、
それは真剣そのもの。
 南米パタゴニアの果てで、初老の女性が、道すがら話しかけてきた。
その詳細は、最後にコピーしておきますが、それが何とも… 

   〜芥川龍之介『六の宮の姫君』あらすじ〜

 六の宮の姫君は父母の寵愛を受けて何不自由なく育ちました。
姫君は昔気質の父母の教え通りに慎ましく振る舞い、とくに嬉しいことも
悲しいこともない代わりに格別不満もない平穏な日々を過ごしていました。

 しかし突然両親が相次いで亡くなり、乳母と姫君だけが残されてしまいます。
乳母は姫君のために骨身を惜まず働き続けましたが、家は次第に落ちぶれて
生活が苦しくなっていきます。しかし姫君はどうすることもできず、昔と少しも
変わらずに寂しい家の中で琴を引いたり歌を詠んだりして日々を過ごしました。

 このままで先行き成り立たないと案じた乳母は、姫君に男と会うように勧めます。
姫君は、それは生活のために身を売るのも同然だと嘆きますが、結局は男と会い
一緒に暮らすことになります。
 男は上品で優しく、姫君を愛してくれました。姫君もそれには悪い気はしません
でしたが、男と一緒にいても一度も嬉しいと思ったことはありませんでした。
ただとりあえず、平穏な日々を過ごすことはできました。

 しかしやがて男は陸奥の守に任ぜられ、五年後には帰ってくると言い残して
姫君の元を去ります。ところが、五年経っても男は帰ってきません。

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07月15日(水)
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