ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7044,映画観賞 〜『ホテル・ムンバイ』
             〜『ホテル・ムンバイ』
   * これが無差別テロ!
 年齢を重ねるにつれ、体力と供に気力も低下するのが映画館内の恐怖。
純朴なアラブ系青年4人が洗脳され、その信念に基づき、ホテルの客と、従業員
を処刑していくリアルさに体の底から震えたのはこれまで無かった経験。
死の影から逃げも隠れも出来ない年齢に到達しつつある老いとは、こういうこと? 
それにしても驚いた。 
 …この映画のサイトの内容説明から〜
≪ インドの巨大都市ムンバイに、臨月の妻と幼い娘と暮らす青年アルジュンは、
街の象徴でもある五つ星ホテルの従業員であることに誇りを感じていた。
この日も、いつも通りのホテルの光景だったが、武装したテロリスト集団がホテル
を占拠し、“楽園”は一瞬にして崩壊する。 500人以上の宿泊客と従業員を、
無慈悲な銃弾が襲う中、テロ殲滅部隊が到着するまでに数日かかるという絶望的
な報せが届く。 アルジュンら従業員は、「ここが私の家です」とホテルに残り、
宿泊客を救う道を選ぶ。一方、赤ん坊を部屋に取り残されたアメリカ人建築家
デヴィッドは、ある命がけの決断をするのだが──。
 ―
▼ テロ現場の残忍さは覚悟をしていたが、やはり、気持ちの良いものではない。
 しかし、物語が淡々と進む。アフリカに南まわりのコースで、南インドの
ムンバイに立寄った際に、近くから垣間見た。この事件以前だった。まさか、
襲われるとは、その時は思いもしなかった。一神教の恐ろしさが、そのまま
伝わってくる。      評価:90点

・・・・・・
6676,閑話小題 〜 思いもしなかった「管見妄語」  
2019年06月26日(水)
                  <常識は凡人のもの>藤原正彦著
   * 中下流層は、既に見破った
 知らずと私も『朝日新聞』の大きく影響されているのか?と、考えさせられた、
藤原正彦の『常識は凡人のもの』の中の「二つの快挙」という思いもよらぬ内容。
何と、英国によるEU離脱と、トランプ勝利を肯定している内容。
日本を含めた世界中の有識者やメディアが、英国残留と大統領選のトランプの
敗北を信じて疑わってない中で、鳩に豆鉄砲を食らったように、しばし茫然。
 著者の論を大まかにまとめると…
【 この二つの出来事は、一見無関係のように見えるが本質的には同じ。
 これは、30年間のアメリカ、そして世界中を跋扈したグローバリズム。
およびPC(ポリティカリー・コレクト=ありとあらゆる差別や偏見をなくす)
への反乱であった。グローバリズムにによって、各国で所得格差が急拡大し、
中産階級がやせ細り、国民は、持つもの、持たざる者とに二分された。
アメリカ型金融資本主義により、一蓮托生になってしまったのである。
ギリシャ程度の小国の経済状況に世界中が一喜一憂するようになった。
一方で難民による社会や教育の混乱、治安の悪化が進んだ。
それどころか、PCに抵触すればマスコミに袋叩き。このPCで、誰も本音を
語れなくなった。 この閉塞感とグローバリズムに厳然と立上ったのが、
トランプ大統領の当選と、英国のEU離脱である。この快挙は本質的に同じ。
その支持層は、どちらも主に低学歴労働者。英米の知識層は、グローバリズム
が自由経済を錦の御旗で弱者を追込んでいるのに、自身は強者に属しながら
強い義憤を感じている。また、自国の文化、社会、教育、伝統を守るために、
移民の急増を抑制の必要性を感じていたが、それはPCの嵐の中では、差別主義
と烙印される。メディアはトランプのセクハラ、差別を攻撃した。 しかし、
致命傷にはならなかった。中下流の大衆はすでに見破っていた。政府、金融、
メディアなど支配層が弱肉強食のグローバリズムを推し進め、大量の社会的
弱者を生んできたことも。そしてPCとはグローバルリズムの過酷を隠すための
小さな善行、すなわち目くらましでしかないことを。グローバルリズムの過酷
にしがみつく人々と、その体制を倒してくれるなら、無教養の成金オヤジでも

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06月27日(土)
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