ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383871hit]

■7000,閑話小題 〜ああ、非日常の最中で…

   * アメリカのコロナ感染の死者が8万人に
 ゴールデン・ウィーク直前の4月26日に、「コロナ感染が5万人に」をテーマに
書いたが、その後、半月あまりしないかで8万人と1・6倍になっている。由々しき
事態だが、これが中国のトップの隠ぺいが齎したことは明らかだが、確たる証拠
もなくミサイル攻撃をすることも出来ない… ならば、如何するか?… コロナ
感染を介した戦争ではないか? この恐ろしのは、テロ志望者が自ら感染して、
対象に集団感染を仕掛けられること。 この事態は群れ文化傾向の強い日本には、
致命的事態。
 
 アメリカの8万の死者数、人口比からして、3万の死者が日本で出たとしたら、
パニック状態になるが、それが僅かに600〜700人余りとは、今のところ上出来。
日本には「マスク文化」「手洗い文化」が定着していたのがプラス要素になった。
また健康保険制度も充実している。アメリカの、この流行には、有色人種への
蔑視など人種差別が微妙に影響している。超過密の電車内ラッシュでも、ほぼ
全員がマスクをすれば、二重の感染防御になる。それと、電車内での会話の
習慣も少ない。他国に比べて他者への迷惑を控える民度?が高いこともある。

 飲食店の困窮を幾つか特集する番組で、哀しく、美しい場面が涙を誘った。
神楽坂の天ぷら専門店の二代目店主の苦悩が、先行きの不安を店内で語る場面で、
途中に創業者が心配をしてか入店して様子を覗う。その横で、高校生ぐらいの
年齢の素直そうな男の子が、カウンター辺りを拭き掃除をしている。その時に、
<僕は、この店の三代目になりたかった!>の一言が、この家族の一家総倒れの
可能性の窮状の実情を、そのままドラマ仕立てで映し出していた。
 
 小説家は、ここから様々なドラマを描く。現実を、シリアスに、抽象的に
舞台と役者の艶を描き出す書き手を言う。何やら、実家の敗戦後の、様々な
ドラマが思いだされる。家族が漂流する小型の船内で、泣いて喚いて、笑って、
怒って、寝て、起きて、遊んでいたのが、思い起こされる。中国もアメリカも、
下手をすると解体の可能性を含む! 他に、ロシアも。

・・・・・・
6633,読書日記 〜『無知の科学』だってさ! −6
2019年05月14日(火)
     <『知ってるつもり――無知の科学』
         スティーブン スローマン,フィリップ ファーンバック(著)>
   * 身もふたもない事実
  =訳者のあとがきが簡潔で解りやすい=
≪・私たちは自分が思っているよりずっと無知である。合理的な個人という
 今日の民主政治や自由経済の土台になってきた概念自体が誤りであった。そんな
身も蓋も無い事実を本書は突きつける。それでも爽快感があるのは、本書終盤の、
本当の「賢さ」とは何かという議論と関わっている。…
これまで個人の知能指数(IQ)によって賢さを測ろうとしてきた。しかし人間の
・知的営みが集団的なものであれば、「集団にどれだけ貢献できるか」を賢さの
基準にすべきではないか。記憶容量の大きさや中央処理装置(CPU)の速度といった
情報処理能力と並んで、他者の立場や感情的反応を理解する能力、効果的に役割を
分担する能力、周囲の意見に耳を傾ける能力脳力なども重要な構成要素とみなす
べきだ。脳内CPUの性能には、生れつきの個人差があるのかもしれない。 
・<ただ私たちの知識のコミュニティが向き合る問題の複雑さに比べたら、個人の
CPUの機能の違いなど誤差の範囲である。それ以上に重要なのは、身の回りの環境、
とりわけ周囲の人たちから真摯に学び、知識のコミュ二ティの恩恵を享受しつつ、
そこに貢献しようとする姿勢。それによって生れつきのスペックにかかわらず、
知性を磨きつづけることが出来る。>と。…何とも希望の持てる話ではないか。≫

▼ 二ランク上の目線の男、颯太と、二ランク下目線の凡太の仮想対談より…
 凡太: 何だ、あんたって、思ったより無知だって?
颯太: 御前が勝手に思っていただけだが。そう思わせていた部分もあったね。

[5]続きを読む

05月14日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る