ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6992,閑話小題 〜<意識を機械に移植する>
   * 脳と機械の一体化を研究 
          〜「私の意識は永遠に生き続ける」
 現代のパンデミックは、20世紀初め頃のスペイン風邪と、世界恐慌、世界戦争
以来の人類に突きつけられた課題である。ただ… 驚きに関しては、AI自動車と、
多宇宙論と同程度の驚きである。
 しかし、この <意識を機械に移植する>には、思わず目を疑った。
映画のある女性の腹に、麻薬を埋め込んで密輸を目論んだが、それが体内で溶けた
結果、人間離れをした能力が身に付いたSF風の映画があった。
 この<意識を機械に移植する>は、ある意味で、人類の夢でもあるが、いざ己
となると躊躇をする。 経験、知識は、溶けて流れる一回性であるから面白い。
20年近く、これを書き続けていられるのは、儚い「日々、是、好日」の経験の
一部を書き残すことで、後あと、読返した時の刺激になる手応えがあるため…
 ――
 〜ネットで検索すると…
≪ 「将来に、機械として第二の人生を過ごせる日が来ることは間違いない
 と考えます」。 脳科学者で東大大学院准教授の渡辺正峰さんは断言する。
脳と機械を接続して一体化すれば、機械に意識が宿り「私の意識」は永遠に
生き続けるのだという。「我思う、故に我あり」。哲学者デカルト(1596〜1650)
の言葉にあるように、自己意識とは人そのものだ。機械に意識が移植できるなら、
「ヒト」とは、「我」とは何なのか。 渡辺さんに聞いた。
  ――意識を機械に移植すると言われても、正直、荒唐無稽な話としか思えない。
「グーグルでAI研究を率いるレイ・カーツワイル氏は、今世紀半ばには人の意識
の機械への移植が実現することを予言しています。私自身、外部の方と協力して
意識移植のベンチャーを立ち上げようとしています。いくつかの仮説が正しければ、
技術的な障壁はそれほどありません。マウスを使っての実験で5〜6年、その後に
より人に近い猿で実験。トントン拍子で進めば、20年後に人での実用化も夢では
ありません。将来には、機械として第二の人生を過ごせる日が来ることは間違い
ないと考えます」
  ――どうすればそんなことができるのでしょうか?
「近未来を描いたSF映画で意識移植が取り上げられることがありますが、
さすがに映画のように頭骨の外から一瞬で意識を読み取るようなことはできません。
私が考える手法は、開頭手術をした上で脳と機械を接続するものです。…長ければ
数カ月、数年単位の時間がかかるかもしれませんが、脳と機械の意識が一体化して
しまえば、たとえ脳が終わりを迎えても、意識は機械側に存在し続けるはずです」
「人の脳は、左右に分かれた脳半球が三つの神経線維束で結ばれて情報をやり
とりしています。脳科学の進歩により、二つの脳の情報連絡の仕組みが分かって
きました。左右の脳がつながるのと同様に脳と機械をつなげられると考えます。
脳はニューロン(神経細胞)を組み合わせた神経回路網に過ぎず、それを十分に
模した機械を作ることができれば、そこには意識が宿るはずだと多くの科学者が
考えています」
  ――
≪ 人間の意識を機械に移植する研究を進めている。米グーグルでAI研究を率いる
レイ・カーツワイル氏は、今世紀半ばにはこれが実現すると予言している。 私自身
は、3月に始動したスタートアップなどを通じて、20年後メドの成功を目指している。
令和のうちに、人間が機械の中で永遠に生き続ける時が来るかもしれない。

■ 脳と機械を接続し、徐々に人間の意識を浸透させていくのだ…。

米国では実際に研究されているが、「脳の構造を完全に読み取り、機械として
再現する」なんてことは、少なくともあと100年はできないだろう。私が提案して
いるのは、脳をニュートラルな意識を有するコンピューターと長期間つなぎっ放し
にする方法だ。そうして、比喩的にいえば「機械を私色に染める」。
完全に染まったとき、移植は完了する。すると肉体が滅びた後も、機械の中で
「私」の意識は永続できるようになる。



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05月06日(水)
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