ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6971,閑話小題 〜二年前の小説、『ペスト』の再放送より 〜1

         NHKの<100分de名著>を読む …『ペスト』カミュ著
   * カミュの『ペスト』
 何気なくチャネルをまわすと、NHKの<100分で名著を読む>の2年前の
再放送/30分×4回シリーズが放映されていた。なかなかの深堀をした内容。
私たちの中で、グローバル社会での有り方、生き方が根本的に問われている。
不意打ちだが、タイミング的にみて、絶妙な問題でもある。
 ―
≪ 新型コロナウイルス感染拡大が続くなか、仏の作家アルベール・カミュが
 1947年に発表した小説「ペスト」が全世界的に売れ行きを伸ばしている。
日本でも、文庫を発行する新潮社は15万部以上の増刷を実施。累計販売100万部
を達成した。現在Amazonでも売れ筋ランキング上位を占めている。
 4月11日(土)15:00〜16:36にEテレにて放送。 構成は
「第1回 不条理の哲学」
「第2回 神なき世界で生きる」
「第3回 それぞれの闘い」
「第4回 われ反抗す、ゆえにわれら在り」の全4回各25分。≫
 ―
≪ 第二次大戦の只中、「異邦人」「シーシュポスの神話」等の作品で
「不条理」の哲学を打ち出し戦後の思想界に巨大な影響を与え続けた作家
アルベール・カミュ (1913- 1960)。彼が自らのレジスタンス活動で培った
思想を通して、戦争や全体主義、大災害といった極限状況に、人間はどう向き
合い、どう生きていくべきかを問うた代表作が「ペスト」である。
舞台は、突如ペストの猛威にさらされた北アフリカの港湾都市オラン市。
猖獗を極めるペストの蔓延で、次々と罪なき人々が命を失っていく。その一方で
オラン市は感染拡大阻止のため外界から完全に遮断。医師リウーは、友人の
タルーらとともにこの極限状況に立ち向かっていくが、あらゆる試みは挫折し
ペストの災禍は拡大の一途をたどる。後手に回り続ける行政の対応、厳しい状況
から目をそらし現実逃避を続ける人々、増え続ける死者…。圧倒的な絶望状況の中、
それでも人間の尊厳をかけて連帯し、それぞれの決意をもって闘い続ける人々。
いったい彼らを支えたものとは何だったのか?
「ペスト」はナチスドイツ占領下のヨーロッパで実際に起こった出来事の隠喩
だといわれる。過酷な占領下で、横行した裏切りや密告、同胞同士の相互不信、
刹那的な享楽への現実逃避、愛するものたちとの離別等々。 カミュ自身が
レジスタンス活動の中で目撃した赤裸々な人間模様がこの作品には反映している。
それだけではない。「罪なき人々の死」「災害や病気などの避けがたい苦難」
「この世にはびこる悪」… …私たちの人生は「不条理」としかいいようのない
出来事に満ち溢れている。「ペスト」は、私たちの人生そのものの隠喩でもある。
番組では、カミュが描き出そうした、人間にとって不可避な「不条理」に光を
当て、「ペスト」という作品を通して、人間は「不条理」とどう向き合い、
生きていけばよいのかを読み解いていく。≫

 ―
▼ この下書きのため、再度、録画をみたが、ノーベル文学賞を貰うだけの内容。
 この新型コロナの世界的猛威の中で、再放送はジャスト・タイミング。何やら
得体のしれない不気味な臭いがする大流行。 カミュ自身のレジスタンス活動で
培った思想を通して、戦争、全体主義、大災害といった極限状況に、人間はどう
向き合い、どう生きていくべきかを問うた作品である。様々な登場人物が、複雑に
絡み合って、それぞれの人生を生きている。ナチ対レジスタントの戦いの勝負が
ついた二年後に、発表され太、逆転したレジスタントに対する警告の書。
この新型コロナの問題は、残酷な世界の格差の問題を炙り出すことになる。
人類が大自然より、首元に刃物を突き付けられた問題でもある。 細胞で成立つ
人類対細菌の決戦ともとれる。 次回から、4回分をテーマにする。

・・・・・・
6604,閑話小題 〜つれづれに娑婆
2019年04月15日(月)
   * ブラックホールの生写真をみるとは
・私たちの国は太平洋戦争の敗戦国で、アメリカの隷属国家である。

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04月15日(水)
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