ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4886,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー44
* つれづれに 〜赤いカップ制度(仕事のゲーム化)
話は実家の量販店時代に戻る。 まずチェーンストアの統一伝票を導入して部門別管理を
採り入れた経緯を以前に書いたが、その後日談になる。 その「仕事のゲーム化」とは・・・
【 本店ビルを建てかえ、部門別管理をゲーム化した『赤いカップ制度』を始めた。
そして劇画のような?日々になっていった。まず部門責任者と、それぞれ年次売上予算と
利益予算を決め、それを月次、日次予算に落とす。そして各部門単位のレコードの曲を決め、
予算達成をすると総務に連絡、店内に、その曲流す。それで社員の誰もが、どの部門が達成したかを
知る。早い部門だと、日祭日などでは、二時間もしないうちに流れることもある。逆に、流れない
部門は、一週間、二週間経っても流れない。
その上、車座に並んだ朝礼で、成績順に並ぶ。 更に月次で一番営業成績の悪いところが、
一ヶ月間、15分の早出で店頭掃除をする。 早出代として毎日千円、月3万円を割り出し、ベストの
部門全員に近くの趣味の店のコーヒーカップ・シリーズを、景品として贈呈。 逆にワースト部門は、
真っ赤に塗ったカップを、売場の何処かに置いておく。(これを現金にするとリアルな競争になるため、
若い人が楽しめて仕事が出来るように配慮をした。) 結果、担当の能力が明確に現出するため、
不振の責任者は追込まれる。これに利益率を換算した結果が明示されるため、責任者は
堪ったものでない。その上、週初めのチーフ会議も成績順に並ぶ・・ 仕入が当てればよいが、
外れると、パートまで・・ 担当者には仕入れ権限も大幅に与えられているため、
それぞれが商店主のようなもの・・ 】
▼ 必死さが生み出した仕組みである。都会のファッション専門街ビルは、活性化のため、
不振店を自動的に排除をするシステムで競わせているが、同じようなものだろう。 私が辞めた後に、
反動でピンク一色になったのも当然。桃色は同時に赤色(赤字)も?伴うから始末が・・・
35年前、こんなこともありました!
ーー
2013年07月31日(水)
4519, どうせ死ぬなら「がん」がいい ー5
『どうせ死ぬなら「がん」がいい』近藤 誠 (著), 中村 仁一 (著)
日本エッセストクラブ編の‘11年版ベストエッセイ集’の「老いた人、瀕死の人にも希望を」が、
二人の説を裏付ける内容。医師も若い時には、その不条理に思い悩むが、何時の間に、
その世界に染まってしまう恐ろしい世界でもある。 ーまずは、冒頭の一部を抜粋してみるー
《 * 老いた人、瀕死の人にも希望を ー榊睦子
この春、研修医になって独立した息子が忙しい勤務の間を縫って帰って来た。元気がない。
就職したての頃の笑顔が消えている。「仕事はどう?」と水を向けてみる。「愚者さんの最期を
看取ったよ」と息子。「薬が殺したようなもんだ。」 どきりとする。息子の話によると、その六十代の
終末期の癌患者は、一%の成功例しかない治療薬を処方された直後に亡くなったという。
もちろん主治医は患者を救う努力を続けて来たし、患者と家族との間でインフォームド・コンセンも
なされている。主治医には何の落ち度もないのだが、息子は、善意の陰に見え隠れするもの
ーその治療薬の臨床例を増やしたい、百に一つの成功の快感を味わいたいーを見落としては
いなかった。彼は立場上、主治医に対して異を唱えることのできなかった自分を責めているのである。
「希望」はすべての人にある。余命幾許もない人にもあるはず。この患者は、もしかしたら、
それを奪われてしまったかも知れない。それから数ヶ月経って息子から衝撃的な話を聞いた。
同僚の研修医が自死を遂げたという。原因は不明。大変、優秀であったその研修医は、
「笑顔しか思い出せない」と息子が言うほど、明るく穏やかな人。彼に一体何が起きたのだろうか。
次は看護師をしていた娘から聞いた話。白血病の末期であったその少女は、亡くたる数日前に、
窓の外に自分がいると言って怯えはじめたが、次第に落ち着きをとり戻し「お母さん、がっかり
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07月31日(木)
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