ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4748,そんなに長生きしたいですか ー2
『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』久坂部 羊著
* 長生きは苦しいらしい 〜こんなはず、なかった!
両親二人の死に際を身近に見たが、死にいくのは甘くはない。父は70歳、母親は88歳だったが、死は傍でみていて、
直視できない。しかし死んでしまえば、それまでよ。その私も父の死の年齢まで、あと2年。 父は、余命一年で、
スキルス性胃ガンが発見され、宣言のとおり亡くなった。そうこう考えると、いつ何時、何が起きても不思議でない
危険水域に入っている。 ところで、「長生きは苦しい」ことは、老人仲間の会話以外は、どうもタブーのようだ。
まず、第一章から、このテーマを取り上げている。著者は、老人デイケアを中心としたクリニック医の経験から、
その苦しみを数多見て、老人の「死にたい願望」が如何に強いかを述べている。 ーその辺りより抜粋ー
《・「心臓発作で死にかけた老女が生きかえって「まだ、死にません」に対し、「そんこと言わないで。長生きしていたら
よいこともあるでしょう」と慰めでいうと、声を荒げ「いいことなど何もない。苦しいこと、辛いことばかり、
このまま死んだほうがどれだけましか」と・・・
有料老人ホームに診断に行くことも多いが、そこで、「朝、起きて死んでいたら、どれよどよいか」
「階段からこけて、そのままポックリいけたら、どれほどよいか」という嘆きの声が多い。・・・
・よく耳にするのが、「こんなことになるとは思わなかった」という嘆きです。
◎腰痛と膝の変形に悩む老人が、歩行器にすがりながら顔をしかめます。
「若いときから山歩きで鍛えてきたのに、こんなに腰や膝がいかれるとは思わなんだ。」
◎脳梗塞で右半身が麻痺した老女が、口惜しげに問いかけます。
「健康には人一倍気をつけて、身体に悪いことは何もしなかったのに、なんでこんな病気になつたのでしょう」
◎頑固そうな男性が腕組みのまま、撫然としてつぶやきます。
「年はとりたくないもんですな。引退したら司馬遼太郎の全集を読もうと思うてたのに、目がかすんでとても読めん」
多くの老人が、予想外の状況に悩み、苦しんでいるようでした。しかし、それらはありふれた老化現象のようです。
・脳梗塞やその他の病、それはどうやら老いというものが、だれにも初体験だからのようでした。七十歳になった人は、
みんな生まれてはじめて七十歳になります。八十歳も九十歳も同じ。老人ははじめての老いの中でとまどっているのです。
こんなことになるとは思わなかったという老人の多くは、老いを楽観していたのではないでしょうか。
老いても元気な人を見れば、なんとなく自分もそうなれると思ってしまう。逆に、老いて苦しんでいる人を見ても、
自分はそうはならないだろうと。今、長生きを望む人たちも、今の体力に近いまま長生きできると思っている・・・》
▼ これを読んでいると、老いていくのが末恐ろしくなる。 還暦を過ぎて、まる八年になるが、どうだったろう?
良いことも、悪いこともあったが、やはり生きていて良かった。時代の変化の激しさと、情報化による恩恵が面白い。
不謹慎だが、倒産劇も事業人生の終わりの仕上げのドラマ仕立てで、面白かった? これも人生の味。いつ何時、
上記の状態になるかもしれない危機感が、この状況の中で、日々を面白くしている! 長年の準備と、独りを慎めばこそ!
・・・・・
4381, ブラック・スワン −1
2013年03月15日(金)
「ブラック・スワン ―不確実性とリスクの本質」ナシーム・ニコラス・タレブ著
衝撃的で、世界の見方は一変しなくとも大きく変わるはず。どうも、近くに数羽、来ているが、何の化身か分からない。
とてつも恐ろしそうなのは分かるが・・人間など儚いもの。 ーまずは、アマゾンのないよう説明からー
■「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?
むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者など一人もいなかった。
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03月15日(土)
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