ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4724,シェールガス革命 ー2
   * 資源大国の地位を失いかけている中東やロシア
 そういえば、以前ほど原油価格に対し敏感でなくなっているのは、静かな恐慌?で原油需要が減っているのに加え、
アメリカのシェールガス革命が進んで自前でまかなえるようになったため。 この数十年来のエネルギーの高騰で、
この世の春を謳歌した中東、ロシアも、その恩恵が少なくなってきた。ロシアのプーチンが北方領土問題で、軟化して
きたのも、そのため。 公害問題もあるが、間違いなく新しいエネルギーに重心が移ろうとしている。ーその辺りからー
《 シェールガス革命が進めば進むほど、エネルギー価格は下落していく。とりわけ、これまでエネルギーの中心にあった
 石油ほどその影響を大きく受けざるを得ない。今後、原油価格はどんどん下がり続け、世界のエネルギー市場の構造は
一変することが予想される。周知のように、冷戦崩壊後、経済的に貧窮していたロシア経済を救ったのは石油や天然ガス
などの資源である。一般に、原油価格が1バレル80ドルを割り込むと、ロシア経済は苦しくなる。
 ロシアは国内産業が未成熟なため、多くの製品を海外から輸入する必要がある。意外に知られていないが、ロシア最大の
弱点は農業。ロシアは多くの農産物を海外からの輸入に頼っているが、資源が高値で売れないと、外貨を稼ぐことが
できなくなってしまうのである。そこでロシアのプーチン大統領は、天然ガスをはじめとする資源をアジアに売り込もうと、
日本にも積極的にアプローチしてきている。北方領土問題でのやや軟化姿勢はその苦悩の表れなのである。
 同じように、経済的に厳しい状況に追い込まれるのが中東の産油国である。1973年に石油危機が生じて以降、中東は現在
まで40年もの間、大きな政治力を発揮してきた。それはひとえに石油の賜物と言ってよい。しかしながら、今後は中東の
産油国に頭を下げなくとも、エネルギーが手に入るようになる。今後、石油は単なるエネルギー商品の一つにすぎなくなる。
中東諸国の凋落に合わせて苦境に陥ることが予想されるのは、英国ロンドンのシティである。これまで中東のオイルマネーを
一手に集めてきたシティは、中東の地位低下と一蓮托生になる。シェールガス革命後、欧州の中心は、金融においても
実体経済においても、急速にドイツへと移ることになるだろう。》
▼ 日本も脱原発問題を踏まえ、国内の資源開発に乗り出すだしかない。しかし、その海域は地震発生と津波のリスクが
 存在する。それよりも、全体の需要が減っていくため、さほど面白みのない分野なのかもしれない。これもあって、
 アメリカが当分の間は、力を取り戻すことになる。何があってもアメリカには、ドルという主軸通貨が健在だ。
 中東の原油の決済通貨を盾にドルの裏付けにしていたものをシェールガスが加わるのだから。
・・・・・・
4357, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 −2
2013年02月19日(火)
          「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘玲 著
  * 愛情空間、友情空間、貨幣空間
 私たちは、まず家族、そして友人を第一に考える。そして職場の仲間、定年になれば趣味仲間になる。
しかし貨幣を媒体とする買い物やサービスを受ける付き合いもある。それらの空間を、愛情空間、友情空間、貨幣空間という。
家庭、職場、お店という空間である。その中で、いざとなると金である。その魔力に、その隠された本性が現れ出る。
貨幣で世の中の9割以上を買うことが出来る実感がする。その本質は交換手段だが欲望を満たす手段になる。金は自由そのもの。
勤め人が我慢して働くのは、自分の自由を労働という不自由と交換するため。しかし得た賃金は、自由そのものになる。
その交換の場を貨幣空間という絶妙な表現が良い。お金ほどグローバル価値のものはない。空気と同じで、それが無くなれば
今日の食事もままならなくなる。 ーその辺りの要約すると
 ≪ 私たちにとって、一番大事なのは、家族や恋人などの関係である。これが八割ほどとみてよい。

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02月19日(水)
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