ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4532, 閑話小題 ーつまらん男
  * つまらん男は私じゃないか
 今さらだが、最近、人生を振り返って、つくづく自分が「つまらない男」「嫌な奴」と自覚するようになった。
色いろの経緯もあって、自己否定と、それを打ち消そうとする自己肯定が、せめぎ合う日々。 老年は誰も似たかよったり?
相手を指摘するときの人差し指の下の3本は自分の方を向いている。親指は上を指しているが、親指が天の道理で、
人先指は相手の指摘、他の三本の指が自分のこと、になる。相手の指摘は、自分に三倍も身に覚えのあること。
 前回の同級会で、社長まで上り詰め、順調に定年をむかえようとしていた矢先、不条理の返り矢に当たった実直な人物に、
励まそうと思って使った枕詞で、大失言をしてしまった。「つまらない男と思っていたが、良かったじゃないか。
この試練でアンタも半人前になれたんだから!」と。これ、自分に対する自問自答の末、出した、その時点の自分への結論。
「つまらない男」は自分のこと。しかし発した言葉は帰らない。恐ろしいことである。 その直前に横の席に実家の老舗を
倒産させてしまった人物が、「倒産した現状を考えれば考えるほど、心から感謝させられる!」と、語りかけていた。
この心の経緯が、私の自問自答の中でも多くあった。「事業が順調で、息子の一人を継がせるのが、果たしてベストだったか。
もう一人の息子に恨まれるし、継いだ方は上手くいって当たり前で、頓挫すれば恨まれるだけ。この三羽の震災クラスの黒鳥の
到来で、思い切った事業撤収の決断こそ、ベストではないか。下手な未練はないし、オセロじゃないが、それまでの白コマを
逆に黒コマとして考える機会にもなる。しかし、これは、口外してはならないし、第三者からみれば自己詭弁でしかない。
このクラスの震災と経済震災の出あいは必ず意味がある。」と思っていたので、それが手に取るように理解できたのである。
 で、その返事が偉そうに、「以前の不幸を加えると、あんたも、これで一人前! 人生の完成じゃないか。」である。 
哲学で言う、「承認」の言葉。 それに対し、もう一人には、あまりに無神経な言葉である。でも、その結果は当人にとって
大きな意味(価値)があるはず。そのぐらいのことは葛藤の中で十二分に自覚はしているはずだが・・・
それにしても、常日頃、自覚し始めた「嫌な奴」「上から目線のヤワな奴」の、自己「承認」になった。老いは恐ろしい!
【 *哲学でいう承認とは? =ホネットの研究テーマは、相互主体間関係の倫理的な再構成(ハーバーマスと同様、
 個々人の関係における道徳性の再構築)にある。つまり、倫理的(道徳的)発展は、相互主体的関係を前提とし、その中心は、
 承認関係に置かれている。】ー究極状態の主体たる相手を認めなさい!これ人間関係の基礎ー ご先祖様、歪んだ私を助けて!
・・・・・・・ 
4157, 老後は夫婦の壁のぼり
2012年08月13日(月)
                「老後は夫婦の壁のぼり」ねじめ 正一著
  ーまずは、内容紹介よりー
 すべての団塊世代に捧げる老後のヒント。団塊世代の作家・ねじめ正一が、人類永遠のテーマ「夫婦、男女のすれ違い」を
縦軸に、今、団塊世代が直面する「老後の問題」を横軸に、ユーモラスに、時に真摯に縦横無尽に紡ぐエッセイ集。
 ーー
 図書館で、この本を手にして早速よんでみたが、身につまされる話が次々と出てくる。人生は坂を上ったり、下ったり、
マサカの坂に出会ったりするが、老いは、そんな生易しいものでなく、ロック・クライミングの室内用壁のぼり、のようなもの。
とにかく一日一日が、下に落ちまいとニジリ登っていく壁である。亭主が外で働き稼いでいるうちは、奥さんも一歩下がってきた。
しかし稼ぎを無くして年金暮らしで収入も激減し、家でゴロゴロしていると、それだけで腹がたつのは道理。そのため、すれ違いと
溝は深まるばかり。 ここで、ー夫婦喧嘩‘健康法’ーを紹介している。 NHKの健康に関するTV番組に出演した時の、鈴木清順の
ー夫婦喧嘩‘健康法’ーである。 番組が始まり、「ねじめさんの健康法は何ですか」と、著者に話を振ってきた。

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08月13日(火)
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