ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4522, 生きる悪知恵  ー1
         「生きる悪知恵 ー正しくないけど役に立つ60のヒント」西原 理恵子 (著)
 図書館の返却コーナーで見つけた本で、面白そうなので借りてきたが、これが面白い! 著者は、このところ売れっ子で、
岩井志麻子、中村うさぎなどと、女無頼を売りにしている。しかし答えは至ってまともで、的を得て、簡単。
「被害者面するな。世間体やプライドとか言ってる暇あったら、あの手この手を使って状況を打開しろ」で、
「人生、生き延びてナンボ」が一貫している。
  ーアマゾンの内容紹介ー
=『ぼくんち』『毎日かあさん』で知られる人気漫画家・西原理恵子が、波瀾万丈な人生経験をふまえて、恋愛、
 家族関係から仕事、おカネの問題まで、あらゆる悩みに答える「人生相談」エッセイ。 主な項目は以下の通り。
「70社受けてもダメ。出口の見えない就活に疲れ果てました」「苦手な上司に毎日のように飲みに誘われます」
「結婚して5年。妻がブクブク太っています」    「夫が浮気しているようです。追及すべきでしょうか」
「息子の部屋からロリコン漫画が出てきました」   「60代の父が30代の女性を同棲。妙にやつれてきました」
「頼まれるとイヤと言えない性格を何とかしたい」  「夫が痴漢で逮捕されました。無実を信じたいのですが」
「小銭を借りて返さない同僚に困っています」など。=
  ー「はじめに」の冒頭からして、これ(以下)であるー
≪ ・・私の故郷の高知県なんか、すごいですよ。高知で一番大きな会社はどこかっていうと、「生活保護」。
「あれだけお金払える会杜、ほかにない」って。で、生活保護をもらえる人は貯金しない人だから、きっちり毎月全額を
飲み食い、遊興費で使ってくれる。それで高知県の経済が回っている。 それはまあ半分冗談ですけど、実際ケース
ワーカーさんに話を聞いたら、「確かに腹の立つヤツもおる。こいつはインチキやろ、というのもおる」と。
だけど、「具合悪くて働けんゆうたらそうかもしれんし、そんなに悪ないゆうたら悪ないかもしれんし、人間なんだから
玉虫色なんです。ただ、それで生活を立て直す人たちも確実にいることを覚えてお いてください」と言うてました。
日本人って「正直であれ」とかよく言うけど、真面目すぎるのも生きづらい。もっとウソつきでいいんじゃないかと。
 私がこれまで漫画家として生きてこれたのは、正直じゃなかったから。ウソをつくのを悪いと思うてない。
一番最初のお客さんである編集者を、いかにダマすかというところから始まりています。 締め切りがギリギリで絶対OK
もらえなさそうな人には、最初にくだらないA案を見せて、あとにもうちょっとマシなB案をもってくるとか、目くらまし的な
ことをやって。あと、10万円欲しいときには、最初に「100万円くれ」って言ってみるとか。そういう火事場泥棒みたいなことは
我ながらうまいかな、と思いますね。 もうひとつよかったのは、プライドがなかったこと。私の仕事はお客さんを笑かして
ナンボなので、自分の表現がどうとか関係ない。もらえる仕事は何でもやってきた。身もフタもないことを平気でできる
というのは大事です。プライドでご飯は食べられません。誰だって働けなくなる日は来るんだから、とにかく働けるうちは
働いてお金を貯めておけ、と。だから、今でも仕事はどんどん入れてる。国とか会社をアテにしてたら酷い目に遭いますよ。》
▼ 西原は「借金を重ねながらも夫を看取り、子供を育て、誰に頼らないで大量の仕事をこなしながら、ここまで至った。
 人生・体験に基づいた回答だから、「生き延びたもの勝ち! 横から攻めたり、一旦逃げたり、ダメな時の解決は人任せ」
 でも嫌に説得力がある。男には書けない開き直りが面白みを増している。
・・・・・・
2012-08-03
ある老女の遺書ー 3  
 10年前に取り上げた、随想集『心に残るとっておきの話』第五集、に載っていた内容である。
10年か20年もしないうちに、生きていれば次のステージで待っている。人は、それぞれ来し方の人生という行蔵がある。

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08月03日(土)
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