ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4466, 余命半年 −4
                「余命半年  満ち足りた人生の終わり方」大津 秀一著
   * 末期から死ぬまで
  ー末期の現象をまとめてみると、
≪ 「末期」の一つの定義は、余命六ヶ月以内、である。しかし、その状態の悪化は右下がりの直線ではない。
 要するに、調子がズッと良かったのが、急に悪化するケースや、凸凹であったりする。
・緩和治療を行っている患者の場合、死の1〜2週間前まではそれなりに元気だが、その辺りから身の置き所がないような
 全身倦怠感が強くなる。また点滴の量が増えることもあり、むくみが酷くなったりする。この時期が一番、患者にとって
 きつい症状。そして歩行が困難になり、トイレに行くのも困難になる。特に、きれい好き、清潔好きの人にとって辛い。
 他にも食べものや水分を飲み込むのも難しくなる。喋り辛くなり、耳鳴りがして、口はカラカラに渇くなど様々な苦痛症状が
 出てくる。だから、1〜2週間前辺りまでに、できることは早めにしておくべき。 
・そして、余命日単位になると、患者の苦痛も限界に近づき、家族の心労も募ってくる。この時期に家族を苦しめるのは、
 患者のせん妄(混乱、錯乱)である。「つじつまの合わないことをいったり」「周囲の状況が全く理解できなかったり」
「幻覚がみえたり」するなど、大声を上げたり、暴れたりするなど、患者を見守る家族の苦痛は大きい。
 そうだとしても、家族は身近にいることが大事。無くなる24時間前が、そのピークなる。それが「最後の山」という。
・余命数時間単位になると、痰がつまってゴロゴロ音がずっと続いたり、呼吸が荒くなったりするが、さほど患者の苦痛はない。
 しかし聴覚は最後まで保たれるので、発言には十分に注意が必要となる。その中で、家族も辛いだろうが、傍に付き添うこと。
 最後は、お医者さんも、教えるだろうから、大声を出すのではなく、静かに耳元で囁きかけ、手を握ってやったり、身体を
 擦ってやるの、死出への旅立ちにふさわしい。
・最後は、まず呼吸の仕方が変化をし、下あごを突き出すような医学語でいう下顎呼吸になり、数分から数十分で呼吸が停止する。
 呼吸停止後、数分で心臓も停止する。その時が、死亡時刻になる。   ≫
 ▼ 実際の臨終に立ち会ったのは、近くに住んでいた伯母と、母親である。父の臨終は、私が当時、立ち上げていた
  千葉のビル現場の打ち合わせで立ち合えなかった。 臨終の場面は一人の人生が終わるのだから荘厳だが、厳しく生々しい。
  それと家族も疲労困憊する。幻覚、幻聴、錯乱、暴れなどは付きものと割るきるしかない。母親の子宮から、管につながれ、
  のたうち回って産まれ出て、それぞれの一生を生き、最後は管に巻かれ苦痛の中で死んでいく。せめて、その間、精一杯生き、
  悔い無い終わりを遂げたいもの。末期を具体的に想定することは、高齢者の日々の生き方を考える糧になる。で、以下に続く。
  ・・・・・・
4092, 老いの見本帳ーダークサイト −12
2012年6月8日(金)
   * 老いについて ーつれづれに      「老いへの不安 歳を取りそこねる人たち 」春日 武彦 (著)
 定年とかで現役を退き御隠居暮らしになるのが第二ステージとすると、寝たきりとか痴呆症になって病院などで誰かの世話になる時期が、
第三ステージになる。第二ステージが60歳辺りなら、80歳辺りだろう。 それまで大よそ半数が亡くなるので生き延びた者には厳しい
現実が待っている。寝たきりなら、一日一生のような日々を過ごすしかない。人間は生きてきたように老いていくのである。 
 第二人称の人の死を身近でみる限り大往生は少ない。あるのは不幸にしか思えない死。そのため私たちの社会は嫌老が基本になっており、
老化を遅れさせるか、隠すことが善と捉えられている。 老いの肯定など、あまり聞かない。 その死に現実問題として日々近づいている
老人の心も肉体も歪まない訳がないと割り切った方がよい。 この本は、その歪んだ老人を真正面から光?を照射している。そうこうみると

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06月08日(土)
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