ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4342, トラと漂流した227日 ーシネマ評
「ライフ・オブ・パイ/ トラと漂流した227日」−シネマ評
* すごい落ち!ーファンタジーに隠された人肉嗜食?
ー まずは、ネットで見つけた「ライフ・オブ・パイ」の評論である。
≪ 獰猛なベンガル虎と16歳の少年が小さな救命ボートで太平洋を漂流する……。え?どういうこと?……。
「ライフ・オブ・パイ」の奇想天外な設定を聞けば、こんな絶体絶命の状況から一体どんな物語が展開するのかと、好奇心を
そそられずにはいられない。そして、喰うか喰われるかの緊張関係の中でパイが見つけた究極のサバイバル方法に、この物語が
示唆する命の不思議なパワーを感じて感動するはずだ。
最初、虎から逃げることばかり考えていたパイは、やがて、虎を生かすことが自分を生かすことに繋がると気づく。
そして、一緒にサバイバルするという不思議な共闘感を感じるようになる。敵の存在に、自分を生かしてくれる力をみつけたのだ。
この物語には、こんな東洋的な調和の精神が随所に出てきて、単なる冒険物語を超えて、生きることの素晴らしさを教えてくれる。
敵がいるからこそ、最後まで生き抜こうと願う。そんなパイの想いに、自分と考えの違う人たちを肯定する意志が込められている。
宗教の違い、民族の違いが多くの紛争の火種になっている今の世界で、すべての命を肯定しようとする意志は希望の光だ。
この映画には、その光をあなたの胸に送り届けてくれる力がみなぎっている。≫
▼ 終わりに近づき、ああ面白かったと思っていたところに、最後に「落ち」があった。 助けられた後に、遭難した船舶の
所有会社の日本人二人が事情を聞きに救助され入院しているメキシコまで来る。 一通り少年の、この物語を聞いた二人は、
「こんな物語は、誰も信じてくれない。もっと信じられるような物語が聞きたい!」という。そこで少年が話した物語は、
当初、救命艇に乗っていて、トラに食べられたハイエナやキリンなどが船のコックなどの船員の置き換えたもの。
トラは少年の中の野獣?で、殺しあって相手を食べ?生き延びたという筋書き。どちらが本当かは、ハッキリさせてなかった。
それまでのファンタジーのストーリーが、そこで一変。 この落ちが無かったら、奇抜なファンタジーもので終わったが・・
映画の導入部分で少年が幾つかの宗教に興味を持って入信していたことや、動物園で育ち、調教や猛獣の恐ろしさを父親から
教えられていた背景を組み込んであった。ファンタジーとしても、それなりの筋たてがある。 特撮とはいえ、満天の星空の中、
鯨が近くで飛び跳ねる場面は圧巻。ベンガルドラとの行き詰るような生死をかけた攻防も見ごたえがあった。90〜95点評。
・・・・・・・
3967, 民主主義への疑問
2012年02月04日(土)
長谷川三千子著「民主主義とは何なのか」
* 近代日本の出発点に立ち返れ!
最近の世界各国の紛争や、国内の政治を見ていて、信じて疑ってもみなかった民主主義そのものに疑問を持つようになった。
中国も、ロシアも体裁は独裁国家ではないが、実情は独裁国家。 欧米は、隠れた独裁者はいたとしても、
国家のトップは選挙で選ばれた首長が政治を司っている。民主主義は時代が安定の時には有効だが、大きな時代の変わり目には
厄介な代物になり、その使いこなす技は非常に難しくなる。 その民主主義について、分かりやすく書いてある書籍がある。
長谷川三千子著「民主主義とは何なのか」である。 印象的な部分を要約して書き出すと、
・ 民主主義とは「国民による国民のための政治」が、その基本形である。だが、政治という道が、本当に最良だろうか、という疑問。
この原理に従えば従うほど、実は「国民のための政治」は遠ざかって行くという、逆説がひそんでいる。
・ それは、人間という動物がイワシのようにリーダーなしに群れとしての行動をとりえない生物で、町内の自治会ですらリーダーを要する。
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02月04日(月)
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