ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4288, 学ぶということ −2
                    「最終講義 生き延びるための六講」 内田樹著
     * 母親と父親の育児戦略の違い
    −まずは、親の教育論の部分より
 ≪ 母親は破局的状況を生き延びることを求め、父親は優劣を競う戦いに勝ち残ることを求める。
  相対的競争の勝者になって目立つことを求める父親型育児と、群れに紛れて、あたりと見分けのつかないものに
 なって欲しいという母親型育児、この二つは実は排除しあうものではない。対になっている。その二つの育児戦略の
 拮抗の中で、子供はいい具合に育つ。この拮抗の並列が、一番バランスが良いのが理想的。これが両方とも「競争に勝て」と
 子供を責め立てたら、子供はストレスで壊れてしまう。「生き残っていさえすればよい」と言えば、社会性がつかない。
 でも、数多の親たちをみると、どちらかに偏りすぎでバランスの良いのは少ない。 偏りすぎると社会的成熟が出来ない。
 1980年代からあとは、日本社会では、母親までが父親型の「競争優位」になってしまった。あまりに日本が豊かで安全な
 国になってしまったからです。もう破局的状況を生き延びる緊急性がなくなった、どう転んでも心配なくなった。
 だから、人のことなど顧みず、私ひとりよければ、それでいいという時代になった。競争に負けても、取りあえず
 食べていける保証があったからです。まだ50年代までは貧しい時代で、「共和的貧しさ」であった。 ところが、今、
 時代は変わってしまった。日本が例外的に豊かな時代が終わった。「ラットレース」は勝ったものの総取りで、
 負けた人間には何も与えない時代になったら、本当に飢死にする可能性が出てきた。そこで、ここで「ルールを変更しようと」
 という話になったわけ。競争原理は、豊かな社会向けルールだった。しかし今や資源が限られた中、「潮目の変化」が起こった。
 限られた資源を複数の個体で分け合うためには、行動パターンを変えなくてはならない。 動物は、そういうようにしてきた。
 あるものは夜行性になり、あるものは昼行性になる。樹上で生活するもの、地下で生きるもの、肉食か、草食で、あるものは
 大きく、あるものは小さく、などなど生態学的な地位をずらしていく・・ それが共生の原理なのです。 ≫
  ▼ 時代は、父親型から、母親型生存戦略に変わってしまった。もう二度と終戦から半世紀近く続いた右上りの時代は戻らない。 
  当然、母親が子供教育でも家庭内で主導権を持つようになるのが自然の成り行き。首都圏に住んでいれば、
  何時、直下型地震が襲ってくるか分らない、とにもかくにも生き延びることが優先される。 日本という国家からして
  資源のない条件の中で、これほど危険な状態はない。国家も母親的戦略と、父親的戦略の拮抗が必要である。
  これが三極の「石原・維新の党」と「未来の党」の戦略に見て取れる。地政学的にみて、これまでちょうど良い島国が、
  これから大きな試練に立たされる。韓国と日本の差は、近隣に時代錯誤の軍事国家が在るか無いかである。徴兵制度で、
  青年期に鍛えられるかどうかだ。それを見守る母親は自然、優しくなる。日韓の若者は青年期に歴然とした差がついている。
 ・・・・・・
3913, 閑話小題
2011年12月12日(月)
   * ひとり焼肉専門店 「焼肉ひとり」
 最近、独り者が増えているためか「ひとり用の専門店」がニュースになっている。 一人カラオケ、ひとり焼肉専門店などである。
店サイドは、一人で一部屋・一テーブルは効率が悪いので良い顔をしない。が、この不景気で、そんなことは言っていられない。
しかし最近の国勢調査で単身世帯が全世帯の三割を突破、「夫婦と子供」世帯を上回っている。アメリカでは、一人客は寂しい人と、
白い目で見られるという。 映画やTVのドラマでも店の中の一人客は少ない。そこで、店の構造から一人用の席をつくる発想である。
30年間続けてきた事業も「お一人様専用ビジネスホテル」だった。 ひとりカラオケを「ヒトカラ」に対して、二人のカラオケを

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12月12日(水)
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