ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3893, 閑話小題
   * 乗りつっこみ
 漫才の掛け合いに「乗りつっこみ」がある。相手のつっこみに、そのまま乗って、その直後に否定することで笑いを誘う。
サンマやタモリなどは、そのへんのプロである。 「御前のカミさんはブスや」のツッコミに対して、
一度「そうや、ワイのカミさんはブスや」と、答えた後で、「御前に、何で言われなければならないや」と切り換えて、
一瞬間を取るやり方である。 日常の会話も、その技が出来るかどうかで大きく違ってくる。「つっこみ」に対する「乗り」である。
落語の、ご隠居と与太郎との会話も、この技法が多用されている。その場の空気を読んで、落ちを考えて、笑いを誘うのである。
それも一瞬のタイミングを外さないことが重要。
  
  * 言葉を使うときは王のような視点を持て、というが
 言葉を使うとき、文章を書くときには、王のような視点を持てという。客観性と、真理、道理が厳然となければ、詭弁になる。
毎日この随想日記を書いていると、知らず知らずのうちに王様になった心持ちになっている。偉そうに、である。
自分の想いや意見は相手が納得しなければ、何にもならない。納得させるためには、王様が語るほどの内容に権威が必要である。
だから王のような視線で、言葉を選ばなければならない。 また一度書いたものと毎年の同月同日に、再び出会うことになる。
その時に矛盾や自分が恥じるような言葉と論理は、そのまま己に帰ってくる。そのため何ども読み返し、論理の矛盾を探す。
それでも数日後、数年後に読み返したとき、それに気づくことが多い。それが論理や思考にプラスになる。それを続けていると、
他の人の言葉、論理の矛盾が分かるようになる。その反面、評論家や作家の卓越した論理と自分のそれの違いが見えてくる。
王のような視点を持て、というが、一流のプロは全く違う。恥ずかくもなく、馬鹿な知能を公開するのも勇気がいるが、割り切って
しまえば、それはそれで自己満足になる。
・・・・・・・
3528, 死に至る地球経済  ー3
2010年11月22日(月)
  * トリフィンのジレンマ
 この著書で基軸通貨国のジレンマを紹介している。 ロバート.トリフィンというベルギー人の学者が、
「流動性ジレンマ」と名づけ、以下のようなジレンマ「トリフィンのジレンマ」を見事に例えている。
 ーその内容は次の通りだ。
≪「基軸通貨というものは、世界で幅広く使われるのであるから、潤沢に出回ってもらわなければ困る。供給不足は禁物だ。
だが、あまり出回り過ぎると値打ちが落ちる。基軸通貨たるもの、値打ちが下がったのでは、そもそも基軸通貨としての基盤が
揺らぐから、これも禁物だ。要するに基軸通貨は希少価値があると同時に流動性が十分でなければならない。
希少性と流動性を同時に満足させることは極めて難しい。これがブレトンウッズ体制下のドルにつきまとうジレンマだ。」 
トリフィンはこのジレンマをブレトンウッズ体制の構造欠陥だと批判したのである。トルフィン流に考えれば、基軸通貨とは
要するに人気歌手のようなものだ。人気があるという人気が高いということは、希少価値が高いということだ。だが、人気に任せて
彼方此方に出すぎると、飽きられ人気が落ちる。さりとて、あまり希少価値にこだわって自重していると、出し惜しみで顰蹙を買う。
人気稼業の難しさは人も通貨も変わりない。希少価値と流動性の同時たっせい。基軸通貨国には、この至難の技が義務付けられる。
この両立不可能なことの両立を求められる、これぞまさしく基軸通貨国家に課せられた呪いに他ならない。≫
 〜 とはいえ、基軸通貨国だけで、紙切れの紙幣を刷っただけで世界中のモノが入ってくるのだから、維持のためには
何でもするのは当然である。そのアメリカのドルによる基軸通貨体制が崩れようとしているのが現在の世界。
冷戦の終了と同時に共産圏が自由貿易圏に変わり、その広がりが増えたことが、20年近くドル基軸を保つことができた。
しかし、リーマン・ショック以降、それが崩壊を始まり、混迷を深めている。
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3153, ラ行の受身形 ー2
2009年11月22日(日)

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11月22日(火)
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