ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[395162hit]

■3373, 凄い時代
    *「凄い時代ー勝負は2011年ー」堺屋太一著
 「はじめに」の前半に、この本の要約がズバリ書いてある。まずは、その部分から。
ー 「凄い時代」である。一年前は「大昔」、二年先はまったく新しい世の中になるだろう。二年前の2008年の
洞爺湖畔で8ケ国のサミットが開かれた。それが一年後にはイタリアで、たった半日だけで、他は13ケ国の拡大会合や
17ヶ国の会合に当てられたのは、国際金融の建て直しと世界大不況の対策である。
たった一年で、世界会議の枠組みも、語り合う議題も、変わってしまったのである。・・・ 2009年の世界経済は
政策支援の「集中治療室」状態。 各国とも生命維持装置のカテールが何本もつけてある。 しかし、やがてそれを
抜きはじめる。その時こそ、本当の衝撃が始る革命的改革期だ。それが2011年になるだろう。本当の「凄い時代」である。
なぜそうなのか。今次の不況が巨大な文明の転換に起因しているからだ。 それは欧米で進む「知価革命」(情報革命)だ。
「物財の豊かさが人間の幸せ」という近代思想が失われ、「満足の大きさこそ人間の幸せ」という知価社会的的発想が広まった。
これに対して中国を中心とする東アジアには、近代工業社会の思想と体制が確立した。この文明的なズレこそが、世界経済の
凸凹構造の基盤である。この凸凹が維持できたのは、ドルを中心としたペーパーマネー体制があったからである。
赤字垂れ流しでも、ドルの地位と価値を保ったのは、借り手が存在したからである。アメリカ金融界は、様々な借り手を
創り出した。その究極がサブプライム・ローンである。・・・ これからの世界は、人口問題の構造変化で動くだろう。
色いろな条件の中で、再生を図らなければならない。これは財政支出の垂れ流しの不況対策だけでは済まされなくなる。
だから「凄い時代」が続くのである。・・・ ー
 〜〜
 現在が「凄い時代」は、誰でも分かっているが、ここで理路整然と分かりやすくダイジェストで書いてある。
私の知る限り、現在は集中治療室の中で管が繋がれている状態で、本当に大変なのは三年目の今年から5年間である。
その意味で、凄い時代=激変の時代になっていく。 ネット世界が、現実社会とは別に、いま一つできてしまった。
情報網が一般の人たちに張り巡らされて、殆どタダ同然に情報が手に入るようになった。物理的なものより、
その情報に価値を見出すことが優先されだしてきたのである。その傾向が日ごと進むことになる。
 ・・・・・・・・
2998,他人に厳しく、自分に甘く
 2009年06月20日(土)
 「世界は感情で動く」 ー3           読書日記
 ー 行動経済学からみる脳のトラップー
* 他人に厳しく、自分に甘く
 我われは「感情のトラップ」にはまっていることは自覚をしていたが、それを一つずつ解明している本である。
 前に「ピーク・エンドの法則」を取り上げてみたが、今回は「帰属のエラー」について取り上げてみる。
 17章の「他人には辛く、自分には甘い?帰属のエラー」である。
ーまずは帰属のエラーとはー
まわりに起きる社会的事象や、自分や他人の行動の原因を推理・推論することを「帰属」あるいは「原因の帰属」という。
  それを理論化したものが「帰属理論」。下記のような、色いろなエラー、ゆがみなどを「帰属のエラー」という。
1. 知覚的に目立った情報・刺激に左右されること。
2. 他者の行動に対しては性格・個性などの内面的要因を重視する。
3. 自分の行動に対しては極めてポピュラーで普通の反応であり、普通とは違ったとすれば状況、
 なわち外的要因が異なったと思い込むこと。
4. 自分が成功すると、自分の内面に理由があり、失敗すると外部に要因を求めること。
 こうしたバランスの取れない判断は、とても奇妙な結果を生むこともある。
 2,3に関しては誰でも身に覚えがあるだろうし、他人の失敗は、元々あいつは、そういう奴だと非難するが、
  自分が失敗をするとタマタマ失敗しただけと、自分に言い含めてしまう傾向がある。

[5]続きを読む

06月20日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る