ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3065,ウワサを考えてみる
   * オルレアンのうわさ
『オルレアンのうわさ』とは、1969年5月、フランスのオルレアンに流れた女性誘拐の噂。
 オルレアンは、パリの南方100kmほどのところの人口十数万人の地方都市。この街のブティックで、
女性が消えると言う噂が流れたのは、1969年5月。若い女性がブティックの試着室に入ると、催眠性の薬品を
嗅がされたり薬物を注射されたりして、前後不覚になったところを誘拐され、地下道から外国の売春宿に
売り飛ばされていく、というもの。 初めは1軒だけだとされていたが、最終的には6軒のブティックと靴屋が、
この風聞の対象とされた。この6軒の店舗うち、5軒までがユダヤ人経営の店で、残る1軒も、
噂の少し前にユダヤ人の前店主から引きつがれた店。
『オルレアンのうわさ』の著者のモランは、この噂が、思春期の少女にありがちな、性的なものへの恐れと
憧れの中から生まれたと指摘。 初期の噂は、『神話』化し、社会問題となった後期型の噂と違い、
いかにも根も葉もない世間話程度の内容。 少女の次にこの噂に反応したのは、母親や女教師など、
少女達との接点がある大人の女性と指摘する。 この反応が、それまで女学生の間にのみ広まっていた噂話が、
より多くの人に広まる契機になった。 この噂が広まるにつれ、新しい要素が付加される。
『誘拐を行なっているのはユダヤ人』という民族差別的な内容。 ユダヤ人という触媒を得たことで、
オルレアンの人々にとってより現実的な脅威として認識され、急速に拡大する。 
噂が爆発的に広まった時期、新聞報道などでアンチキャンペーンが行なわれたが、騒動を終息はしなかった。
新聞で取り上げられたことで、人々の関心は更にこの噂に向けられた。
試着室から派生した、様々な噂もまた、新たにささやかれるようになった。
警察や報道は疑惑の店舗の店主たちとつながっている、などの陰謀論や、ネオナチなど、反ユダヤ主義者が
ユダヤ人迫害のためにデマを流している、などの対抗神話が数多く生まれた。これが最終的に火消しになった。
 日本でも、これに似たデマが幾つか流れたことがあった。 「関西の暴力団グループが車で接触事故を起こして
ゆする手口で県内を稼ぎまわっている」とか、「志村けんが亡くなった」とか、以前のことになるが、
長岡で、和服の女性が地元の数人の社長から美人局で金を脅し取ったとかで具体的の名前が出たことがあった。
背後には暴力団がいて云々。一年間以上も続いたが、噂をしている連中のバカ面が今でも目に浮かぶ。
 日本には一神教の神はいないが、世間様という「うわさ」による恐ろしい陰湿な虐め=罰則がある。
したがってアウトサイダーに徹することも一つの生き方の選択肢になる。 馬耳東風、そういう内内のことは
我関せずにするしかない。 「世間様に笑われないように」という大きな足かせ、その鎖を外さないと!
 
・・・・・・・・
2700, 「レンタルの思想」−6
2008年08月26日(火)
                        ー 読書日記
 進化生物学者の長谷川真理子との対談が面白い。
ネアンデルタール人と、現生人類が重なってた時期があるが、何故に 現生人類が生き残ったのか?
脳の大きさよりコネクションが違っていて、そのことが多くの道具を使うことを促して生き延びたこと、
言語能力が格段と上だったこと、更に病気に対する抵抗力の差があったという。
そして「おばあさん」の誕生が現生人類の特徴という。 それまでの色いろな人類のメスは排卵が終わると
直ぐに死んだ。 しかし現生人類の女性はその後も生き延び、お産のノウハウを娘に伝授したので人口が増えたという。
人骨から「おばあさん」の骨が多く発見されたことから分かったという。 面白い節である。
 〜〜
ーおばあさんの誕生ー 長谷川真理子×松井孝典
  *おばあさんの不思議
長谷川: いまある限りの現生人類の骨から年齢を測ると、おばあさんの骨が含まれているから、
 長生きしたのだと思います。
松井: それは現生人類が繁栄するという意味で、非常に本質的な点ですね。

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08月26日(水)
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