ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2990、1ドルを競りにかけると
 「世界は感情で動く」 マッテオ・モッテルリーニ著   ー読書日記

 * 一ドル競りゲームから見えてくること

 ゲームで、「1ドルの競りゲーム」がある。 小人数のパーティの余興に面白いというが、
そのゲームの中に、深い示唆が含まれている。 もちろん、三人以上が参加するようにしておいて、
1人に50セントまで値段がつくまで買いにまわってもらえばなお良い。 このゲームでは、最後に競り負けた人が、
その金額を払わなければならないルールを前もって言っておく。5、10セントから始って、15、20、そして30セントと。
そして50セントで、頼んでいた人は降りてもらってよい。 競り人は、そこで二人から50セントずつ貰えるから、
元は取れる。 しかし1ドルを越えたところで、二人とも1ドルを失いたくないため、1ドルを越えても、
どんどん競りあがっていく。3倍の3ドルとか4ドルに。 そしてどちらも競ってせり上げた分の損をする。 
最後に勝ったほうも、大損をしてしまう。 少し酒が入っていたほうが、冷静さを失うので効果がある。
 実のところ、これと同じことを我われはしているのである。 事業や商売でも、株でも同じである。
コンコルドという超高速旅客機が、そうだった。 完成させたがよいが、どこからみても採算が合わない上に、
大きな危険が伴うことが分かったが、それまで開発してきたエネルギーと資金からみて、中断できなくなった。
しかし、その結果として、事故があり、大赤字を重ねた上に止めざるを得なくなったのである。
株で見切りが出来ないのと同じである。 このゲームは、剥き出しの一ドルを、競っても理性を失うのである。
 株屋の本質は、これである。 巧妙に仕掛けて競り上げる。 
 ところで、百戦錬磨の女が自分を売りつける時も似たようなものか? 相手を多く集めて競って売りつける。
買わされた方は、一生棒をふる。 何か何処かで見たような? 誰かが似たような経験をしている?ような!

 ・・・・・・・・・
2626, 世界バブル経済終わりの始まり ー1
2008年06月12日(木)
                     (。・∀・)ノ゛おっは?
              ー読書日記ー    
「世界バブル経済終わりの始まり」 松藤民輔著

一年前に発刊された本だが、現在の状況を、見事当てている。 バブル時期には著者は日興証券、
メルリリンチ、ソロモン・ブラザーズなどで年収2億円の凄腕セールスで知られていた。
ソロモン・ブラザーズの時代に日本のバブル崩壊を読みきって、投資商品の主役が「ペーパーマネー」から
「金実物」の時代に以降すると予見し、独立。1995年に株式会社ジパングを設立。
2005年にアメリカ・ネバダ州の金鉱山を買収、日本第三位の金鉱オーナーになる。
この本の出版の少し前に、『アメリカ経済の終わりの始まり』を書いた。
  今回は印象に残ったポイントをマトメテみた。
        次回は、この目次をコピーして、考えてみる。
  ーー
*この本では、アメリカの現在は日本のバブル崩壊の前後に酷似していると指摘している。
 著者は、それを予見して、金の世界に移行したから、尚のことわかるのだろう。
 当時の日本の金融機関も、不動産業界に多額の金を貸し付けて日本経済の息の根を止め、
 かつ自分の首を絞めた。現在のアメリカのサブプライムローンと似ている。
*今回、アメリカの「バブルの塔」を、ここまで高めたのは日本にある。
 長期にわたるゼロ金利政策こそ、全ての元凶だった。
 1999年から、2006年7月までに解除されるまで7年間、実質ゼロの金が向かったのが
 アメリカの国債であり、NYダウである。 このオイシイ金利に、金儲けに聡いファンドマネーが
 目を付けないわけがない。日米の金利差を利用して、高金利のマーケットで運用する。
 これこそ「円キャリートレード」である。5000億とも1兆ドルと言われている。
 日本のゼロ金利が、結果的に世界にバブルを輸出してきたのである。

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06月12日(金)
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