ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[396221hit]

■2571, ドル覇権の崩壊 −4
                  ー読書日記
 
   2001年の9月11日のテロは、ことアメリカのドル政策、石油にとって理想的な事件であった。
   そのため、当初はアメリカの国家としての陰謀か、意識的に見逃した事件ではないかと疑われた。
   アラブ民族、イスラム諸国にとって有利の事件だったのだろうか?と考えると、疑問は増す。
   価値のない紙切れは、ドルだけではない、円もしかりである。
   私は、少し落ちついた40歳を過ぎた頃から、意識的にお金を使うことにしていた。
   といって、子供二人を大学に入れて毎年、1000万は使うこと!である。
   貯めたところで、それが通帳の数字以外の何ものでもないことを父親の死に様から、学んだ。
   この程度は使ったうちではないが、普段の生活は節約をしていたから、年2〜3回の海外旅行など、
   割り切って使うべきことができた。この本、読めば読むほど心が寒々としてくる。
    〜〜 

第三章 かくしてドル覇権は崩壊していく
  P-155
今や処刑されたサダム・フセインは、2000年11月にイラクの石油輸出をユーロ建てにすることを要求した。
彼の公然たるアメリカへの挑戦とその傲慢さは、ドルへの直接の脅威であった。彼がもっていた
イラクの軍事力は既に相当に疲弊して欠乏しており、アメリカにとってはたいした脅威ではなかった。
当時のポール・オニール財務長官(任期2001〜2002)の発言で後にわかったことは、
「2001年の1月のブッシュ新政権の初回の閣僚会議の主要な議題は、
 どの様にしてサダム.フセインを国際社会から追放するか」であった。
サダムフセインが米国に脅威を与えた直接の証拠は何も無かった。
大量破壊兵器、すなわち・核兵器や毒ガス兵器の開発計画の施設は遂に発見されなかった。
ブッシュ政権での、比較的温厚で、善良な閣僚であったオニールには、このことが驚きであった。
9・11事件後にブッシュ政権は、中東地域に計画通りアメリカ軍を進駐させる計画を即座に実行開始した。
そのための自己正当化の理論として、「テロリストたちからの攻撃から、アメリカ本土を防衛するために
先制攻撃(プリエンプティブ.アタック)はどうしても必要なことである」とアメリヵ国民を説得して
戦争への支持を呼びかけた。アメリカ国民はこれを承認して、積極的にブッシュ政権を支持した。
政権への支持率は80%を超えた。国民と言うものは、指導者たちが煽動すると、このように易々と戦争に
動員されてゆくものである。人類の歴史は、このように愛国心と民族主義という考え方を鼓舞(インスパイア)
する。いとも容易炊きつけられて、無謀な対外戦争への道を歩まされる。その数年後には、必ず大きな失望と
幻滅が襲い掛かってくるというのに。戟争と言うものは、古来、だいたい3年から4年で、それを支える
国民の熱狂と支持が消えうせるものなのである。剥き出しの報復感情と、メディアを使って操られた国民が
幻滅し、国民に自覚を促すのには、それなりの時間がかかるのである。
アメリカの軍事行動を故意に正当化するために、どうやってイラクの独裁者サダム・フセインを、
9.11事件と結びつけるかという、事実の捏造にブッシュ政権が遭進したことは今では良く知られている。
9.11事件とイラク政府との関連性の証拠は全く見つからなかったし、更には大量破壊兵器の開発の証拠も
全く見つからなかった。それにもかかわらず、歪曲や猛烈な勢いの偽りの政府答弁と陳述によって、
世論や議会の支持が作り出され、サダム・フセイン政権の体制転覆(レジーム・チェンジ)が正当化された。
サダム.フセインが「イラクの自国の原油を、ドル建てではなく、ユーロ建てで販売し、ヨーロッパ諸国との
資金を決済する」という決断をして、実際にこれを実行に移した。このことで、基軸通貨(キー.カレンシー)
であり、世界銀行が公認する準備通貨(リザーブ・マネー)としてのドルの完全性を攻撃した。
サダム・フセインは、オイル・メジャーを支配するロックフェラー家の逆鱗にふれたのである。

[5]続きを読む

04月18日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る