ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[396528hit]

■2422, サブプライム問題 −2

(*´・ω・)ノはよー
   前回の記事の続きを読むと、この問題は裾野が広いのが解る。
   日本でもビルなどの不動産の証券化した債権が一般の投資家に対して
   売り込まれている。 これはアメリカだけの問題ではないのである。
   その意味で、今年の暮れから来年にかけては日本でも問題が発生しかねない。
   更に駅周辺に怪しげなマンションが、奇麗な歌い文句で売られている。
   これも不動産債権と大同小異のもの、直接、跳ね返るのが買った本人になる。
   それさえ気がつかないから深刻といえば深刻である。
   
ー前回のつづきの記事も解りやすいー
  −−
株価の値下がりは一般的にはサブプライム問題と言われているが、症状の一つに過ぎない。
根本問題は、アメリカ経済が既に一年前から不況期に入っていることにある。
そのことは工業品出荷の推移からもハッキリと現れている。
昨年6月をピークとして急速に落ち込み、昨年10月には前年比マイナスの水準になってしまった。
アメリカが不況になったからこそ、住宅価格が下落に転じ、その結果差プライムが
火を噴いたのである。 サプライム問題を考える時、日本人は日本の住宅ローンを考えるが、
これはアメリカとは違うのである。 日本では、ローンで買った住宅が大きく値下がりした時に
家を売却をしても借金が残る場合がある。
この時に、借りた人間は律儀に残債を返すのが当然と思うことは当然と考える。
しかし、アメリカはそうではなく、家を引渡せば、それで済むのである。

更に問題を大きくしたのは、「不動産の証券化という先進技術の落とし穴」である。
その証券化された債権の格付けが、大きな問題になってきたのである。
つまり本物のAAA格債券というのは「お宝債券」なのである。
そこでサブプライム担保で組成したAAA格債券の登場である。
「高格付けの債券を買いたいけど、値段が高いのは困る」などとムチャな要求をする
投資家に対して、盛大に売り込まれていったのだ。
さて、サブプライムローンを一山集めて、その中から絶対焦げつかない部分を
取り除いたら、あとには、焦げつく可能性の高い部分が山のように残される。
そこでこれらの部分を宝くじ感覚の投資商品に編成して割引値段で売りに出す。
もしもローンの焦げつきが予想以下で済めば、投機家は大儲けできるだろう。
まさに一撰干金。 夢見る投機家が喜んで飛びついたというわけだ。

信用度に問題がある客を相手にして住宅ローンを貸す商売が成り立つのは、
ローンを全部まとめて投資家に売り払い、すばやく現金化できるようになった為である。 
証券化という先進技術の恩恵だ、と誰もが考えたことだろう。
だがここには、あきらかに重大な落とし穴がある。 ローンの証券化を行うためには、
大前提として事前にサブプライムローンが焦げつく可能性が見積もられていなければならない。
もちろん見積もるための数字は存在する。
だがその数字は、不動産価格が右肩上がりだった過去の数字だ。
予想を超えて不況になり、予想を超えて不動産価格が下落してしまうと、
予想を超えて焦げつきが発生する。そして損の範囲は「絶対安全なはず」と
予想されていた部分にまで食い込んでしまうのだ。 

実際に今、格付け機関が「絶対安全な債券」の格付けを下げ始めている。 
ギャンブルをしていた人間が、賭け金を残らず失ってもギャンブラーの自己責任だ。
だが絶対安全な債券という触れ込みで買った代物が焦げつくかも知れないとなれば
「こんな危ないものは持ってられない。叩き売れ」ということになり、相場は大暴落する。
損を覚悟で叩き売った以上、売った金融機関には赤字が発生する。
売らずに持ち続けている金融機関にも評価損が発生する。
金融機関の利益が激減すれば、その金融機関の株価も大暴落する。
なら、ギャンブル型の金融商品の価値は、限りなくゼロになった可能性もある。
そんな紙屑を手放すこともできず、黙って抱え込んでいる会社が、どれだけあるか、
誰にもわからないという状況なのだ・・


[5]続きを読む

11月21日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る