ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4751,そんなに長生きしたいですか ー4
この二冊で取りあげてあるテーマは、多くが重なっている。同じようなテーマのところを開きながら、
見比べると切り口が微妙に違っている。何じことでも新鮮に思えてくるから不思議である。
宇宙」について、哲学的に幾ら問いを立てても、その答えは出つくすわけがない。
しかし、宇宙の存在の不思議は、切り口を変えて考えた分だけ面白い。
ーその面白そうなところをー
「14歳の君へ」ー?・君は誰だろう?ー の中の『宇宙』についての項目から抜粋してみる。
ーP/128 ー「宇宙はいったいどうなっているのか」の問いは、これだけでも充分にとんでもない。
だけど、「どうなっているかわからない宇宙は、どうして存在しているのか」という問いは、それ以上にとんでもない。
こういう問いはとんでもない、人間にはどうしようもないと気がついた人間は、苦し紛れに「神」という答えを思いついた。
宇宙は神が創ったものだから、それが存在しているのも神の意志だとする考えだ。一般的に、これが宗教というものの始まりだ。
そう答える方が、人間は安心する。 しかし、科学が発達し、科学的知識を身につけた現代人は、こんな答えを到底
信じることはできない。宇宙の何処かにいて、宇宙を創った神様なんて、想像をしたって無理がある。
それなら、ビッグ・バンによって、ある時に突然始まったとする時の方がまだ納得する。
だけどやっぱり納得できないが、この「ある時突然」というやつだ。たとえば、こんなふうに考えてみよう。
天体望遠鏡で、百億光年向こうの星の姿を君はみる。光の到達時間差から計算して、百億年前の星の姿を、
今見ていると、科学は説明する。しかし、考えてみたら百億年前には、君は存在してなかったはずだ。
それなら、自分が存在してない世界を、なぜ現在みることができるのだろう。これはおかしいことだろう
両親が存在していない前の世界を、生まれていないはずの君が今みているということなんだから。
こういうおかしなことについて、科学は説明をすることができない。これは当然だ。科学は、宇宙と自分というものを、
あくまでも別物とすることで成立しているのだからだ。そうでなくては、それを対象として観察、実験できないからだ。
しかし、なお良く考えてみれば、自分と宇宙を別物にすることなんか、できるわけがない。宇宙を客観的に観察している
つもりの自分が、まさにその宇宙の中にいるのだから。宇宙を知りたい、宇宙とは何かを考えたいと願う君は、本当は、
それを考えている自分とは何かをこそ、考えなければならないんだ。「自分とは何か」、これはその意味で、
宇宙の不思議に匹敵する問いなんだ。百億年前の宇宙を今見ている自分は、百億年前にも存在していなければおかしいよ。
(字数制限のためカット 2012年3月18日)

03月18日(火)
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