ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4538, 「ひとり」には、覚悟から生まれた強さがある
 サイバーワールド。 情報という仮想的な世界、地球というリアルワールドでなくて、情報社会というサイバーワールドをつくって、
 その中の時間を速める事によってサイバーな豊かさを追求しようとしているのが、現代の人間圏のもう一つの特徴である。
 サイバーワールドは飛躍的に拡大していけるが、リアルワールドはもう拡大できない。これまでの右肩上がりが継続し、時間変化も
 いくらでも速められるという幻想を、あたかも現実であるかの様に見せる世界だけが発達しているのが現在の人間圈である。 
 そのサイバーワールドに、右肩上がりという共同幻想を押しつけて、あたかも未来も豊かになっていくかの様な
 幻想の中に生きているのが現在の我々である。
・人間圏の未来を考えた時、この様な右肩上がりで均質化をめざす事で良いのだろうか。 
 又、人間圏の現状をどう認識する上で宇宙から見た視点が必要だと言う事である。
・我々は20世紀を振り返って21世紀を考えるという発想をするが、もっと長いタイムスパンで現在を認識しないと、
 人間圏をつくって生きるという、我々が地球の上で行なっている生き方の是非は論じられないことを指摘しておきたい。
・長い歴史に基づいて未来を考えるとどうなるか。 その様な歴史においては、歴史とは「分化」だとすれば、
 人間圏が「分化」するというのが「未来」という事になる。 
「人間圏の分化」とは、人間圏を構成する要素、ユニットをどう考えるのかという問題である。 
・単なる造具にすぎないインターネット社会という人間圏に、今後どんな共同体が新たにつくられていくのか。 
 あるいは国家という共同体、EUの様な地域的な国家の共同体が、人間圏のユニットとして、今後どういう意味を持つのか
 という事を考え直さなければいけないのである。 人間圏の新しいユニットとしてどういう共同体をつくっていくのか、
 そこに未来がかかっている。その為には新しい思想が必要である。 それを「レンタルの思想」と呼んでおきたい。  
・人間圏をつくって生きるという生き方で、これまで追求されてきた事は、個人が豊かになっていく事である。 
 豊かさとは具体的には物を所有する事である。人開圏をつくって生きはじめた結果、我々は初めて欲望を解放しても
 生きられる様になった。 しかしそれは、人間圏への物やエネルギーの流入を増加させる事ができるからである。
・人間の欲望は際限なく、右肩上がりにどんどん増大するから、それを満たす様に人間圏を拡大させてきたのが人開園の歴史である。 
 人間園が拡大できなければ、これまでの様な豊かさの追求はできない。従って今、豊かさの意味が問われているのである。
・我々の存在そのものも実はレンタルである。 我々は自分のからだを自分の所有物だと思っているが、これは物としては地球から
 借りているにすぎないのである。 地球から材料をレンタルして我々は自分のからだをつくり、その機能を使って生きている
 だけの事。「所有」に対するアンチテーゼは「借り物」、即ち「レンタル」という事でレンタルの思想と命名したのである。
     (字数制限のためカット 2013年8月19日)

08月19日(月)
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