ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6976,閑話小題 〜逆境について…
を聞いたことがあった。よくぞ聞いてくれたと、嬉しそうに携帯でアクセスし、
予約直前までの手順を実演してみせてくれた。更に、それ専用の安い目立たない
ホテルも教えてくれた。風俗には全く興味がなかったが、新潟駅前で30年間も
ホテル事業をしていれば、様々な実態を聞くことが多かった。当然、デルヘル嬢
の入室は厳禁していたが、デルヘル嬢の長期滞在が、それ故に常時、隠れるよう
に宿泊していた。夜の外出、朝帰りのため、彼女らは、警察に怪しまれないよう、
宿泊時に身分を明かす。全国を渡り歩くそうだ。
『文藝春秋オピニオン2018年の論点100
〜風俗市場も崩壊 シングルマザーの歯止めなき貧困』より〜
≪ 貧困問題の最たるのが「シングルマザー」の存在。全国で123万世帯になる。
平均年間収入が223万円で、全国世帯収入の545万円、児童あり世帯の平均
の707万円を大きく下まわる。相対的貧困に該当する貧困に該当する母子世帯の
子供たちが、‘子供の貧困’のメインであり、6人に1人になる。
その多くは、近隣に実家や親せきがなく、誰も助けてくれないのが実態だ。
老朽化した団地や、アパートに住み、母親はダブルワークする。最低賃金に
近いサービス業で10万円に、児童手当、児童育成手当を足してギリギリ最低限
の生活をおくる。これまで、キャバクラ、風俗、AV女優、買春などは、一般女性
の志願者が増えすぎて、圧倒的な女性の供給過剰にある。価格は暴落、貧困女性
のセーフティネットとしての一面が完全に失われた。よほど容姿などのスペック
が高くない1万以下の格安店でないと採用されない。
性風俗店は2005年の風営法改正で店舗から無店舗販売に移行し、届け出制に
なって実質合法化した。女性の供給過剰、性風俗店の増加、そして少子化のため、
一店舗あたりの男性が減少。だから出勤しても、客がつかない。完全出来高制の
ため、待機時間を含めた時給計算をしたら最低賃金を割る。デルヘルで出勤して
も、一日待機しても、客は二人程度。男性が払う金は、60分で8000円のうち、
売上が店と折半で、4000円程度。運よく二人ついても8000円程度。
某女子大生のケース。
「アルバイトだけでギリギリ生活は送れるが、学費が払えない。一年生の春に
デリヘルに出ました。週に一回ほどで、月6〜10万ほど。稼いだ金は、全て預金
をして学資に…。」 若い女性だから風俗、売春がセーフティになる。現在、
日本の貧困率は、OECD加盟国34ヶ国中、10番目。世界的にも進行する国と認定
されている。≫
―
▼ 地元の繁華街の風俗店のドキツイ看板も殆ど見かけなくなった。
スナック店主が曰く、「デルヘリと、マッサージ店が取って替わった」とか。
それと暴力団事務所もテラ銭が皆無になり撤退をして暫く経つとか… 。
売春が合法化され13年… 普通の子女の買春の許容売価が、一週間分の
労働賃金。愛人の平均売価が、大学新卒の初任給が世界各国の目安という。
貧しき人にとって、世界は苦海である。幸せの家系と、不幸の家系が現にある。
一度、転落すると、元に戻るのは?
「元はこちら、そのまま結構!」など、悠長に言ってはいられない!のが現実。
・・・・・・・
3677, 自己を見つめる −4
2011年04月20日(水)
「自己を見つめる 」 渡邊二郎 (著)
節目どきは、境遇の節目でもある。特に乗り越えることが不可能と思える壁に
直面した状況を「限界状況」と、ヤスパーが指摘している。 その限界状況に
「人生の不条理」に突き当たる。その時、それまで隠されていた真実が現れ出る。
節目を打つとは、人生の不条理を受け入れ目を背けないことである。
正中心一点無になり、変化を受け入れること。
ー 第三章 境遇 ーから、抜粋
【 現在、変えることのできない定めを帯びた宿命的な境遇のなかへと投げ
出され、置き入れられて、人生の途上にある。その私たちの無に貫通された
現世における存在のうちには、宿命的な境遇のもつ変えることのできない定めが
刻印されている。ヤスパースが指摘するように、私たちの生存のうちには、
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04月20日(月)
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