ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6975,読書日記 〜意味づけることができる者は、幸いなり
  
   * 人間は‘何事も意味付けをする’生きもの。
 意味を考える時には「価値」の言葉が出てくる。意味付けは、価値づけである。
価値づけとは、物語化、ミニストーリー化することで…心の拠所にする。何事も
前向きの人は楽観的意味付けをする。逆に後ろ向きの人は悲観的意味付けをする。
同級生に、楽観的な意味づけをする人は、恵まれた人生を過ごしてきた人に多い。
逆に、マイナスの人生を過ごしてきた人は、否定的信念が思考形態にある。
そのため、その傾向の強い人が、集結し徒党を組む傾向になる。「意味づける
ことができる者は、幸いなり」は、楽観が前段に付いている。周囲を見渡すと、
これはハッキリしている。 
 …その一つが、<開示>である。手前味噌になるが、このブログを書き始めて、
あと一年で20年。 「一日一テーマ」を書上げ、公開すると公表。一日だけ数分
の遅れでパスした以外は、書き続けている。直にネタ無しで茫然とすること屡々
だが、それでも何とか書上げると、底の浅さが露呈する。その開示がポイントと
気づくに時間はかからなかった。開示にこそ、明るい兆しが自らを引っ張り出す
秘儀がある。底の浅さを自から提示することが、他者の底の浅さに逆に気づか
されることになる。思いの外、心の底には蟠りが沈殿しており。歪みそのままを、
自らに提示することが多い。そこに見えてくる意味付けこそ、教養のベース。
 ―
   * このパンデミックの後にくるのは
 あと始末を加えると、3年で元通りになるのか、そんなに生易しいものでも
ないのか? 次の数百、数万倍に進化した細菌が存在しないと誰がいえるのか。 
この新型パンデミック… 思いもしない根本問題を人類に提示した。今までの
延長線上で果たして良いのかと… 大自然界から「何やってんだ!御前ら」と
いう警告である。現代の水戸黄門様の御印籠を振りかざし、問題の決着を図る、
彼らのシリーズの中にも、狂人と化した犯人が都心で、細菌をバラ蒔く直前に
捕まるというような筋立てだった。開発した犯人が、その細菌を愛してしまい、
暴走する姿が何とも不気味だった。問題は、日本の後に、インド、アフリカ、
南米大陸とパンデミックは巡ること。恐怖が怒りとなって暴発すると、人間は
何をしでかすか。 あの穏やかなフィジー人が、日本人にゴ―ホーム!と物を
投げつけてきたという。これでは国家間の戦争も起こるかもしれない。
 気がかりなのが、「パンデミック前の状態に、戻ることがないこと。
今までの行動パターンの根本に疑問を持ってしまったこと。
<何で、定時に、満員電車に積み込まれ出社しなければならないのか…?> 
<いずれ定年を迎えてフリーランスになるのなら、今でもよいのでは…?>等々。
生きていく意味付けの根本に人類は気づいてしまった後に来る社会変化である。

・・・・・・
6608,閑話小題 〜自殺について考える
2019年04月19日(金)
              <「四苦八苦の哲学」永江朗著 >
    * つれづれに 〜自殺について
 この本の中に、「自殺について考える」があったが、「これまでテーマに
したような?」と、HP内検索をすると、あるある。テーマがテーマだけに、
かなり立入った際どい内容… 
 …病気による肉体的苦痛に耐えかねて死ぬのはわかるが、それ以外の理由で
自殺について、【人はなんてくだらない理由で自殺するのか」と著者は言う。
そして、「追いつめているものはなにかと冷静に観察すると、欲求・欲望の
一形態でしかない。欲望を棄ててしまえば、自殺なんてしないですむのに。
集団本位的自殺にいたっては、アホらしいとしかいいようがない。乃木希典夫妻
の殉死に感動した同時代人は多かったようだし、神社までつくって祀られたが、
実につまらない死に方ではないか。(中略)仕えた王のための殉死であろうと、
遥か昔にあった面目を失うようなことを償うための自殺であろうと、どちらに
してもばかばかしい。死ぬのは勝手だが、神社までつくることはないだろう。】

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04月19日(日)
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