ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4829,「事業人生を決心して45年」の語り直しー7
麻痺してしまうのに、不快なことや苦しいことにはちっとも馴れが生じない、という法則である。不快なことや苦しい事象は、
砒素や重金属のように体内へ蓄積して害を及ぼすことはあっても耐性はできないものらしい。 だから老人は欝屈していく。
歳を取るほど裏口や楽屋が見えてしまい、なおさら難儀なものを背負い込んでいく。世間はどんどんグロテスクになっていき、
鈍感な者のみが我が世を謳歌できるシステムとなりつつある。・・・老いても鬱屈や煩悩は蓄積していくばかり、難儀なことには
事欠かない。しかし遅かれ早かれ、この世界のほうを、さながら迷子みたいに置き去りにしてやれるのである。・・・ ≫
▼ 「嫌な法則がある。嬉しいことや楽しいことに我々の感覚はすぐに麻痺するのに、不快なことや苦しいことにはちっとも
馴れが生じない、という法則である。」は、正に人間の不幸の起因である。それを打ち消す方法は数多あるが、その毒は
体内に蓄積し、さらに体外に放出する。そして、マイナスの循環で、体内の毒は、ますます濃くなっていく。
この本は、その見本帳でもあるため面白いのである。これまで見てきた身近な老人に、酷似しているため妙に馴染むのである。
そして本格的に一歩ずつ仲間入をしていく。 それならば老いは鬱屈するものと初めから割り切って孤立していた方が良い?
・・・・・・
3722, ジャズについて −14
2011年06月04日(土)
ー 「音楽の本」三枝成彰著 より
* ージャズ・ボーカリストー 《 ビリー・ホリデイからカサンドラ・ウィルソンまで 》
【 ジャズの歴史とジャズマンについて、その流れを追ってきたが、ジャズ・ボーカリストを簡単に触れておこう。
・ジャズ・ボーカリストといえば、誰もがまず思い浮かべるのは、ルイ・アームストロングと、「暗い日曜日」「奇妙な果実」が
よく知られているビリー・ホりデイ(一九一五〜一九五九)であろう。三〇年代の小コンボをバックにした珠玉のような名唱、
スターダムにのぼりつめた四〇年代、酒と麻薬で声をつぶしながら深い感動を誘う五〇年代の円熟。
「ビリー・ホリデイは、それが自分の人生のように歌った」といわれ、その技巧以上に、ひとつひとつの歌詞に込められた
万感の思いを、じんわりと聴き手の魂の奥底まで響かせたポーカリストである。
・歌も人生も劇的だったビリー・ホリデイと対照的に、エラ・フィッツジェラルド(一九一ハ〜一九九六)は、抜群の
リズム感とまるで楽器を思わせるボーカルが特徴で、ジャズ・ポーカリストのトップとして長くその地位を維持した。
大作「ソングブック」(五九)など、どれをとってもほれぼれする美しさである。
・サラ・ヴォーン(一九二四〜一九九〇)も、エラ・フィッツジェラルドと双壁をなすモダン・ジャズ時代の女性ジャズ・
ボーカリスト。四五年にソロシンガーとして独立。五十年代には、トランペットのクリフォード・ブラウンと組んで
名作を発表し、七十〜八十年代にかけては、ピアノのオスカー・ピーターソンらをバックに名唱を残している。
・カーメン.マクレイ(「九二二年〜九四)、アニタ・オデイ(一九一九〜)といったシンガーたちの名前も忘れられない。
サラ・ヴォーンも含めて、彼女たちのスタイルには、多かれ少なかれ・ビリー・ホレデイの影響がうかがえるのはもとより、
ルイ・アームストロングが完成させた‘スキャット’というジャズならではの歌唱法も受け継いでいる。
・ほかにも取り上げなければならないジャズ・ボーカリストは多いが、最後に、カサンドラ・ウィルソンである。ちょっとドスの
利いた声は好みが分かれが、『ニュー・ムーン・ドーター』(九五)は、サウンドもボーカルもじっくりと聴き惚れる
しかない傑作。まさしくブラック・ミュージックの新しい帰結として、カサンドラ・ウィルソンに耳を傾けることを勧める。】
▼ ジャズについては、他の音楽と同列に聴いていたが、この本で取り上げているジャズマンの名前は、知っていた。
私のような、音楽に疎い者でも知っているのだから、ジャズは、TVなどを通して私たちの生活に入り込んでいる。
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06月04日(水)
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