ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4814,Quirt <内向型人間の時代> ー3
 以下の人たちの哲学を一通り理解し、ダイジェスト的に説明出来れば一応、哲学の歴史の一端を理解出来たことになる。
 対象が哲学の初心者に向けられているので、門前の小僧にとってシンプルで分かりやすい。
  ーはじめにーより
≪  本書に登場する哲学者と、哲学史上の位置づけは、以下のとおりである。
  �哲学は、ソクラテスからはじまる。
  �近代西洋社会を支えたのは、デカルト、カント、へーゲルの哲学である。
  �根本的な近代批判を展開したのは、マルクス、フロイト、二ーチェである。
  �二〇世紀の哲学を構築し直したのは、フッサール、ベルクソン、ウィトゲンシュタインである。
  �二〇世紀の哲学を反転させたのは、スピノザ、ハイデガー、メルローーポンティである。
   ※スピノザは一七世紀の人間であるが、影響という意味でここに配置されている。
  �二〇世紀哲学は、実存主義と構造主義の対立、つまりサルトルと、ソシュール、レヴィストロースの対立に代表される。
  �二一世紀の哲学は、フーコー、デリダ、ドゥルーズからはじまる。
  一般的な哲学入門書と似たような構成をとっているが、確固たる哲学の教義体系に必ずしも沿ってはおらず、「近代」以前の哲学や
 西洋以外の哲学についてもあまり言及していない。また、哲学の知識や技術を伝授するような目的で書かれたものでもない。
 ここで言う「哲学」とは、今生きている私たちの「常識」的な考えの「見直し」。「常識」を「否定」「非難」しているわけではない。
 あくまでも「見直し」は、哲学で言うところの「批判」である。その結果、あなたがこれまでの「常識」と違った考え方を
 持てるようになったならば、本書の目的は達成されたことになる。もちろん、「常識」も大事である。
 鵜呑みにするのがよくないだけである。いろいろと考えた末に、「常識」的な考えに立ち戻ってもかまわない。 
 「常識」以外にも別の視座を持ち、力強く二一世紀を生き抜けるよう、願ってやまない。  ≫
 ▼ この近代哲学の区分けも分かりやすい。著者は、常識的考えの「見直し」という点を強調しているが、哲学は本来そういうこと。
   共通するのは、あくまで入門書のため。現在ギリシャが経済を含め破綻しているが、欧米の行き詰まりの象徴である
   ギリシャ哲学の行き着いた果て。人間の心の奥には不安、悩みが常に沸きあがっている。目先の安易の解決を図ろうとせず、
   一度、世間的常識から手を切ることだ。勝手なエゴイズムにならないようにしながら、考え抜いて肯定的に生きるべきである。
・・・・・・・・
3707, ジャズについて −5
2011年05月20日(金)
       ー 「音楽の本」三枝成彰著 より
 ジャズといえば、日本人の私にとって、「アルカポネがいた20世紀初めの大都会の下町の酒場で、マフィアとか、
チンピラの屯している中で、数人の演奏者が奏でている曲」というイメージがある。 実際に、ジャズの歴史に残る巨人たちは、
そこから名をなすことになる。以下の三人も、ジャズに興味が薄い私でも知っている名前である。
  * "不良の巣窟"に生まれたホーキンス、レスター・ヤング、カウント・ベイシー
【 p・189ー アメリカ中西部のミズーリ州カンザス・シティ、まさに‘不良の巣窟’だった街に目を移してみよう。
アメリカでは二〇年から三三年までは禁酒法の時代だった。禁酒法はかえってアル・カポネに代表されるギャングを生む土壌をつくった。
カンザス・シティは、こうしたギャングたちが経営する密造酒場やダンスホールが栄えた街で、ジャズもまたそうした場所を
賑わせることになる。カンザス.シティのジャズを代表するのが、コールマン・ホーキンス(一九〇四〜一九六九)とレスター・ヤング
(一九〇九〜一九五九)という、スタイルがまったく対照的だったテナーサックス奏者の二大元祖だろう。ホーキゾスは、アップテンポの
曲では豪快に荒々しく、バラードでは甘く柔らかく、低音域から高音域まで緩急自在なトーン・コントロールで、サックスを単なる

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05月20日(火)
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