ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6998,読書日記 〜‘残酷すぎる真実’−2
味がある。大都会の真只中で、独り、部屋の中で自嘲気味に夕飯を食べながら、
こんなことを呟いている人が男女関わらず多く存在しているのだろう。
ネットで検索するとアルアル。

・ヒロシです。
彼女の浮気が心配でこっそり携帯電話をのぞいてみました。
俺の電話番号は取引先のグループに分けられていたとです。
 ―
・ヒロシです。
「いつからいたの?」って聞かれましたが最初からいました。
 ―
・ヒロシです。
テンションを上げる催眠術を覚えました。
これでもかかっているとです。
 ―
・ヒロシです。
俺の握手会なのに「握手はいいです」って断られた事があります。
 ―
・ヒロシです。
よく当たると評判の占い師に見てもらったら
「あなた最近仕事の事で悩んでいるんじゃない?」って言われました。
誰にでもわかるとです。
誰でもわかるよね?
 ―
・ヒロシです。
生活感のない部屋に憧れて余計なものを捨ててみました。
生活ができなくなりました。
 ―
・ヒロシです。
「ヒロシ君可愛いわね」。
「お姉さんヒロシ君の事が大好きなの」。
「ねえヒロシ君…」。
自分で録音して聞いています。
 ―
・ヒロシです。
「ワイルドだろぉ?」って言ってる高校生が「古いよ」って言われていました。
俺はどうなるんですか?
 ―
・ヒロシです。
手首にロレックスの絵を描いてみました。
取り外しができません。

スケジュールを聞かれたので「その日は仕事です」って答えたら
「ウソでしょ?」って言われました。
ウソです。
 ―
・ヒロシです。
不況のせいかホームレスの特集番組を頻繁に目にします。
俺よりテレビに出ているとです。
 ―
・ヒロシです。
自分の寿命がわかるというゲームをやってみました。
2年前に死んでいたとです。
 ―
・ヒロシです。
「ヒロシさん一生応援します」。
「ヒロシさん一生ラブです」。
16年前までたくさん届いてたファンレターに必ず書いてあった言葉です。
みんな死んだんでしょうか?

『果報は寝て待て』っていいますが、どれくらい寝ればいいのだろうか。


▼ 大都会で、独り部屋で、孤立を味わい、時には涙をした寒々した経験が
 青春の一ときに必要である。また群衆の中で、フッと我に返り、つくづくと
孤独感に陥るとき、前からくる電車に身を投じたくなる誘惑にかられるという。
まだ経験も知識も乏しい時節の喪失感の中では… そこから一歩踏み出すのが
都会生活の第一歩。失業をして、連れ合いの愛想をつかれ、離婚をして欝病に
陥った直後の第一歩に私のところに訪ねてきた幼馴染がいた。50歳代半ば
だったが、風貌は白髪で、歯の大部分が抜けて、80歳以上にみえていた。
 営業ネタは、自分の倒産、離婚、欝病の話題。 その直前にも、倒産、離婚
の同じ経験を持つ人がいた。 深い心の傷が、人知れず、周囲の人を傷つけて
しまうのが共通の現象。倒産は私も経験積み… その上、離婚でもすれば、鬱に
なるのだろうが… 中年期以降の離婚は、傷が深くなるのは、聞いてきた。特に
男は、非常に厳しい。信じられない言葉が、「離婚して気づいたのが前妻が自分
には格上の相手だった!離婚しなければよかった!」の言葉。 経験してこそ
気づくことが多い。 で、それを前提で、この悲哀漫談を味わうと面白さは
倍増するのだろうが…

・・・・・・
6268,閑話小題 〜「これ以上はいけない」と宣告する境界線 −4
2018年05月12日(土)

 以前ほど、ユングの集合的意識(普遍的無意識)について語られなくなったが、
それでも心理学の主流を占めていることは違いない。ユングは何気なく描いた
自分の絵が曼荼羅に似ていたのに気づき調べてみると、世界中に似た模様がある
ことに気づき、それは神話にも共通点が多いと知る。それまでフロイトが見出し
た無意識のもっと奥底に、人類に蓄積された集合的無意識があるのではと考えた。
共通したイメージ、原型である。これも知らざる世界の門戸である。

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05月12日(火)
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