ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6399,閑話小題 〜ロシアのプーチン
 初めて教える者の大変さがわかる、などと言われることがある。どちらも、
親となり教える立場にいる私自身にとっては、心の底から納得できることだ。
つまり、その人の立ち位置によつて、同じできごとでもちがって解釈できる
のである。そのため、過去のどんなできごとも、必ずちがってみることが
できることを、肝に銘じておくことが必要だ。その上で、ある過去のできごと
について、その意味づけを変えるためには、そのできごとを、それまでとは
違うことばで語り直さなければならない。世間には「時間が癒す」という
言いまわしがある。そこで、見過ごされがちなことだが、「時間が癒す」のは、
単に時間が過ぎ去るからではない。時間が過ぎ去る間に、人はそのできごと
について何度も考え、悩み、さらには新しいことをする。このことによって、
元のできごとの意味づけ、語りかたが変わるからなのだ。 私は、くも膜下
出血で倒れる二年前に、アキレス腱断裂により、ニカ月間、松葉杖の生活を
送ったことがある。どこに行くにも、何をするにも、苦労ばかりの辛い日々。
しかし同時に、あのとき数々の苦労を重ねる中で、障害をもつ人の気持ちが
少しは実感できた。その意味で、後からは「よい経験だった」と語り直している。
もちろん、くも膜下出血の体験も同じだ。あのできごとがなければ、
それ以前の私と同じように、命や人生について深く考えることもなく、
生きていただろう。そう思うことで、今となっては「あの体験こそ、自分に
とってかけがえない宝物だ」と、胸を張って語り直すことができる。 
 最後に、フランシス・マクナブという臨床心理学者の言葉を引用しておく。
できれば、何度も繰返し味わってほしい。「記憶をつくり変えたり、それを
遠ざけたりするのは無理なことである。 略)…しかし、つねに私たちは、
自分の苦悩、自分自身の内的経験、自分自身の精神の経過を処理しているわけ
である。それは過去とよばれる客観体ではなく、現在とよばれる主観的経験。
変える必要があるのは、誰か他の人間ではない。最も大きく影響されるのは、
私たち自身。記憶をぬぐい去ることはできないが、記憶の有りようを変える
ことは可能であることを、私たちは知っている。」 》
▼ 私も色いろあって、思いもよらない結果、オセロの白が、全て黒になった
 ようなもの。そこで現在、過去の要素を元に物語を語り直しを独りしてきた。
これこそ、「日々是好日」から、「ヒビ、これ口実」の辻褄合わせ。
その辺りの自分の心の浅ましさがいじましい。それも、自覚をしていれば
良いが、全く自覚なしでやるのが人間。 

・・・・・・
6033,閑話小題 〜哀しい「孤独の群たち」
2017年09月20日(水)
   * 何処の世界にも一定数いる「陰口」の達人
 陰口といえば、井戸端会議の小母さんと、営業のネタに駆使してきた男達が
思い浮かぶ。旦那に逃げられたり、死なれた不幸傾向が強い人。地域社会の
縛りの中で劣等感が強く、それをバネにマイナスの差異を探し出し、下世話の
タネを探し、「陰口」を業とする人。
人間社会は、「トップ層3%、中間層30%、その他」で、構成されている
厳然たる事実がある。 これは「古代ギリシャの、王族、市民、奴隷」と、
現代のアメリカの社会構造と同じ。
・他人との比較優位によって価値が生まれる「地位財」。
 「所得」や「社会的地位」「車」などがこれに含まれる。
・他人が持っていることとは 無関係に、その自体に価値があり喜びを得られる
 のが「非地位財」。現代では、この二つを達成のレベルからでも判断できる。
まず、「地位財」「非地位財」を持つ人は、陰口が少ない。「陰口は万引き並に
忌み嫌われる暗黙知」を熟知しているためで、思いの外、多くの人は言葉を選ぶ。
(当然、例外もある) この暗黙知を知らない人が1〜2割の割辺りか。
社会学者リース マンが『孤独な群衆』で、社会的性格の三類型の一つ「外部志向型」
を指摘。 他の「伝統志向型」および「内部志向型」と対比させ、

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09月20日(木)
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