ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4748,そんなに長生きしたいですか ー2
 ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。 白鳥は白いという常識は、
 この新しい発見によって覆ってしまった。「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。 ほとんどありえない事象、
 誰も予想しなかった事象の意味である。タレブによれば、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。
 一つは予測できないこと。二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。そして三つ目は、いったん起きてしまうと、
 いかにもそれらしい説明がなされ、実際よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられたりする。
■ 世界の見方を変える書
 私たちは自分で思っているほど実際には物事をよくわかっていない、とタレブは言う。彼はそんな現象を長年研究してきた。
 私たちはどうでもよくて取るに足らないことにばかり気をとられてしまう。そして相変わらず重大な事件に虚をつかれ、
 そんな事件が私たちの世界を形づくっていく。本書でタレブは、私たちにはわかっていないとわかっていることのすべてを語る。
 「ブラック・スワン」に立ち向かい、それを利用できる驚くほど簡単な方法を提示する。  ーまずは、レビューよりー
≪ ブラック・スワンが象徴するのは、理論というものを「検証」することは非常に難しく、「反証」することは非常にたやすい、
 ということ。 我々は常にブラック・スワンを発見してからしか、ブラック・スワンを含む理論を作れない。サブプライム問題に
代表されるような、ファイナンス理論が想定していない事態は、そもそも理論で管理することが不可能なこと!金融論や投資理論を
少し聞きかじると、リスク、期待値、確率、変動率などわかった気になる。しかし、そうした業界で議論されているリスクとは
カジノゲームと同じで計測できるリスクに過ぎず、私たちが現実に直面する現実は、計測自体不可能な不確実性の方が圧倒的に多い。
そしてちょっと判った気になった程度が、実は一番危険だと本書は教えてくれる。「黒い白鳥」とは極めて稀な出来事の象徴である。 
一羽の黒い白鳥が舞い降りただけで、それまですべてのことが崩壊する。しかも、世間は判りやすい講釈のついた黒い白鳥には
過剰反応する一方で、講釈になじまない黒い白鳥の存在可能性は無視される。それが重大な結果をもたらすにも関わらずだ。
毎日たんまり餌をもらって暮らしていた経験主義的な七面鳥は「世界は気前よく餌をくれる人間でいっぱいだ」という世界観を抱く。
ただし、その経験主義的な七面鳥の世界観は感謝祭の前日に崩壊する。限定された経験から安易に結論を導き出すことへの警鐘。
たしかに、今回の金融危機で沢山の七面鳥が悲鳴を上げたことは間違いない。≫
 ▼ 9・11、リーマンショック、3・11は、ブラック・スワンそのもの。「まさか」の出来事で、起こって初めて気づくこと。
  これは、このような歴史的大事件だけでなく、日常の中の出来事で多く見られる。だから、人生は面白く、刺激に満ちている。
 ・・・・・・
4007, 共喰い
2012年03月15日(木)
                「共喰い」田中 慎弥 (著)
 スポーツセンターからの帰路、図書館により文芸春秋に目を通したところ、芥川賞受賞作の「共食い」が載っていた。
一時間あまりで読んだが、初めから終わりまで父と愛人と産みの母と主人公のシモネタ(異常な性生活)が続く。
受賞記者会見で、田中の世間に触れたことが殆んどない未知(無知)世界への戸惑いの挑戦的態度がユニークで幼稚である。 
 この小説は、近年の都会的軟弱傾向の中で、生々しい性の世界が地方の地熱と相まって露な人間の本性を描きだしている。
主人公と私が同じ年齢で高校二年の設定が、気味悪さを増幅したようだ。 
   まずは ーアマゾンの内容紹介ー
≪ 第146回芥川賞受賞作「共喰い」――昭和63年。17歳の遠馬は、怪しげな仕事をしている父とその愛人・琴子さんの三人で
川辺の町に暮らしていた。別れた母も近くに住んでおり、川で釣ったウナギを母にさばいてもらう距離にいる。日常的に父の乱暴な

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03月15日(土)
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