ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4538, 「ひとり」には、覚悟から生まれた強さがある
 実はそれなりの理由があります。 その理由を探り、高齢者の行動と心の謎を、老年行動学によって解き明かしたのが本書です。】
▼  冒頭の、「なぜ老人は都合のよいことしか覚えていないのか?」の問い、が面白い。
 「どうやら老人は自分の都合の良いことや楽しいことしか覚えてないらしい。」の問いを立て、次のように答えている。
≪ 老人に限らず、もともと人の気分は、ネガとポジの真ん中ではありません。うつの人などはネガ寄りですが、通常は真ん中よりも
ポジ寄りなのです。なぜかというと、人はみな、自分が死ぬことを知りながら生きているからです。いつか必ず死ぬとわかっていながら
生き続けるには、「自分には生きている意味がある」という自己肯定感や、「自分は生きる価値のある存在だ」という自尊感情が必要で、
それがないと人は生きていけないのです。そのため人は、自分という存在を肯定し、自分の価値を高めてくれる情報を、無意識のうちに
集め、記憶し、脳に蓄積していきます。そして、気分をポジ寄りに保つことによって、生き続けるのです。
 この基本的なしくみは若者も老人も同じなのですが、若者の方がネガティブな事に目が向きやすく老人はポジティブな事の方により向き
やすいのです。実際に、悲惨な写真と楽しい写真を見せると若者は悲惨な写真を見る時間が長く、老人は楽しい写真を見る時間が長いという
実験結果があります。理由の一つとして、生きていく上で必要な学習機能として、若いうちはネガティブに目が向くと考えられています。
人生の端緒を開いたばかりの若者にとって、長い時間を生き抜くに、他人はどのようなとき自分を攻撃し、自分はどのような状況で傷つき、
どのように苦しむのかといったネガティブなことに目が向くのではないかと考えられている。それに対して老人は、散々ネガティブなことを
経験してきていますから、もうそのようなそのようなことを学習する必要はありません。しかも、高齢になって残された時間が短いことを
認識するようになると、気分をポジティブに保つことが、今後の人生を生きる上で重要になります。経験上、ポジティブなことに目を
向けた方が生きやすいため、注意力や記憶力という‘限られた資源’を、ポジティブなことに当てるようになるのです。 ≫
 ー 老いはポジ寄りに意識的に向けないとネガティブに陥る傾向にある。なる程、この年齢になって気づいたことは、年齢に
  気持ちが追ていけないこと。実際のところ、心の精神年齢の調査では50、60歳代で6歳の差があるという。
  アメリカでは、男が15〜6歳、女が22〜23歳もあるという。私は10歳近くは若い。というより、年齢に気持ちがついて行けない。
・・・・・・・
3798, まずは「自分の世界の自覚」から!
2011年08月19日(金)
  * 世界内と世界外
 40歳の頃から20年間にわたり世界の秘境・異郷に熱中したのも、その世界の凄みに引き付けられたことがある。
それぞれの世界は、それぞれ他から隔絶され、それぞれの時間が流れているのを実感させられる。その世界を対比することで、いかに
自分の世界が小さく、脆い現象世界に存在していることに気づかされる。ここで世界を象に喩えているところが面白い。その皮膚の襞が、
それぞれの社会。そこの寄生虫が我われと見ると、わかりやすい。 問題は、それぞれの寄生虫は、そこが全世界と思っていること。
それを知るには、その世界外に出てみないと分からない。 人間は世界内存在とハイデッガーが述べたのは、そのことである。
  ーまずは、渡辺昇一著 「知的余生の方法」の ≪自分の世界の自覚≫ よりー
【 ここでは人間の「世界内」と「世界外」について述べてみたい。 こんな句がある。<虫けらは やはり自分の 世と思い 阿部佳保蘭>
毛虫は、住む木の種類が決まっているという。Aという毛虫はKという木の葉しか食べない。その毛虫にとってはその木の傍に美しい花咲く
種の木があろうが、おいしい葉を持つσ種の木があろうが関係がない。Kという自分の木だけが全世界だと思っている。 この応用は

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08月19日(月)
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