ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2902, 脳と仮想 ー2
・ユダヤ人の中でさらに差別されていた人たちを救う宗教としてイエスがキリスト教をつくった。
そのキリスト教が、ローマ帝国の奴隷、下層民に受け入れられ、ローマ帝国の国教となり、
・多神教を信じていたヨーロッパ人もまた、ローマ帝国の圧力でキリスト教を押し 付けられて、
心の奥底で「不幸」を感じた。そのため一神教を押し付けられた被害者のヨーロッパ人が、
自分たちが味わっている不幸と同じ不幸に世界の諸民族を巻き込みたいというのが、
近代ヨーロッパ人の基本的な行動だったのではないか。
・欧州で差別された人々が新大陸に逃げ込んで、その先住民へ攻撃と迫害などをしていった。
そこで造られたのがアメリカという国。つまりアメリカは被差別の最終駅になる。
だから潜在意識の中で人類を恨み、攻撃的になり、非常に強くなった、という。
・ヨーロッパ人が、人種差別に基づく残虐性を発揮して世界制覇を果たしたのは、
強烈な被害者意識があったからだという。 それをもたらしたのは、白人の始まりが白子で、
そのために黒人からアフリカから差別されて追われたことと、
ローマ帝国に無理矢理キリスト教を押しつけられたことだという。
・多神教の日本も欧米の圧迫に耐え切られなくなり、唯一絶対神という天皇制を発明した。
近代天皇制は一種の一神教、擬似一神教として、外に戦争を仕掛けるようになった。
人類の不幸を被抑圧民族の連鎖という神経症として論じている。これがル・サンチマンである。
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知識を持ってしまった人間は、己の生の限界も知ってしまった。
そして未来の不安と恐怖というマイナスの気持ちを解消するため、そして民族を統一するためにアブラハムは
ヤフーという唯一絶対神を創ったのである。これがマイナスにもプラスにも人類に影響してきた。そして現在もである。
・・・・・・
2007年03月16日(金)
2173, 「いい場所」とは何か
才八∋ウ_〆(∀`●)
「ファンタジーの魔法空間」ー 読書日記
著者・井辻朱美 岩波書店
著者が恐竜や古代文明を求めて博物館めぐりをしていた時に気づいたのは、
博物館という場所が、外界とは切り離された凝縮された場所ということである。
最も古い時代の物は必ず最下階に展示され、そこから上の階に昇るにつれて現代に近づいていく。
そして出口には必ず土産物屋やカフェが置かれて「現実へのなだらかな再接続が準備されている」
という。 博物館は時空のトラベルの装置であり、空間化された時間である。
またテーマパークのアトラクションも、閉ざされた建物に入ることによって短い死と再生を体験するように仕組んである。
そういう空間を創り出し、体験することこそがファンタジーの核であり、ファンタジー作品を支えているのは
そういった空間なのではないか、という切り口である。それに気づいた時、著者はファンタジーを「場所」や
「空間」という隠れたコードから読み直すと、より面白いという。
この書ではファンタジーを、
・「家」という空間のファンタジーと、
・「旅」という、別世界への道程のファンタジーと、
・「魔法」のファンタジーの 3つの織りなす物語と説明している。
ところで、「いい場所」とは何か?意識したことがあるだろうか。それは突きつめれば家族の団欒という場所である。
そこで、われわれの精神をつなぎとめ、温め、力を与えるのである。そこには厳しい父親がいて、優しい母親がいて、
温かい食事を皆でとること、そこが「いい場所」なのである。
いい場所に神棚を置くのではなく、いい場所だからこそ、神棚を置くのである。
民族にとっては、その聖地が「いい場所」になる。これも然り、そこが、いい場所だから聖地にするのである。
村にとって、鎮守様の祭ってある広場でおこなわれる盆踊りが「いい場所」になる。
家の「いい場所」の台所は、一家団欒のための煮炊きの釜戸のあるところ。
そこは家という母性的な庇護空間の中でもとりわけ母と結びつく。
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03月16日(月)
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