ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1819, あちら側の世界 −2
という話と、ライブドア事件を混同してはいけない。
つまり「すごい技術を開発しました。でも売り上げはありません」
と正直に言える会社には種がある
その種をどう評価するかはマーケットの問題。
マーケットが、評価するか、しないか、ということは、
起業家経済につきものの「ゆらぎ」なんですよ。
大企業になると客観的な評価基準がある。
「無」から「有」を生み出す最初の過程には、ものさしがない。
売り上げがなくても、
「この会社の価値はすごく高い」とか
「才能のある人が10人、20人いるから何かを生み出してくれそうだ」
といった期待値をお金の額で評価しなければならない。
この見極めが難しい。
だが、その過程がないと、起業家経済圏は育たない。
そこで重要なのは、
ベンチャー企業が正直に自らの情報を開示しているかどうかだ。
著者は2002年に
NPO「ジャパニーズ・テクノロジー・プロフェッショナルズ・アソシエーション」
(JTPA)を設立した。
シリコンバレーへの日本人技術者進出を支援する「日本人1万人・シリコンバレー移住計画」
にも取り組まれている。 これも20年計画。
活動の中心は若い人とコミュニケーションをとること。
バブル期は、シリコンバレーも人をどんどん雇用していたから、
気軽に現地入りしても仕事が見つかった。
今では、相当の実力を持った人でないと、
1、2年は働けてもコミュニティの中でやっていけるとは限らない。
アップルやアドビ、サン・マイクロシステムズなどの中核で活躍している
優秀な日本人ハッカーはいる。
そういう人たちは自力で、腕一本で、やっていくことはできる。
ただ、米国でビジネスマンとしてやっていきたい、という人の場合は、
やはり留学をして、大学院卒業後、プラクティカル・トレーニング期間に
どこかの会社にもぐりこむ。
そこでビザを取ってもらい、いい仲間とも知り合う。
そういう経歴が米国に根付く方法の王道ですね。
それができる時間の余裕のある人たちに、
メッセージが伝わるといいと思っています。
ウェブの世界(とそれに絡むビジネス、広い意味での情報産業)で、
今何が起きているのかがどうしても分からないという人は、
まず無心にこの本を読むべきである。
この本は「Google論」思って読むと理解しやすい。
・Googleがどういう会社であるか?
・どんなパラダイム・チェンジをウェブの世界
(とそれに繋がる情報社会)に引き起こしたのか?
・それがどのような思想的な特徴を持っているのか、
など最新のキーワードをちりばめつつ書かれている。
Googleの功績が、
「ネット上での情報の組織化の効率性を現実世界よりも高める
イノベーション競争に火をつけた」といみじくも著者は看破している。
彼は「ネットでは(世の中に革命的なことは)何も起こらない」だった、
とまとめている。
この総括は厳密には正しくない。
90年代のインターネットブームでビジネスの人々が学んだのは
「ネットはそれ自体でビジネスを完結させない(させにくい)が、
現実のビジネスの強力な支援ツールになる」ということだ。
この時点では、インターネット(の少なくとも主流)は
エスタブリッシュメントの掌中にある、と思われていた。
シリコンバレーの中は「るつぼ」でも、
その外に出てくるものは順列組み合わせの済んだ、
完成品のビジネスだ。
「インターネット技術のイノベーション」というが、
実際のイノベーションのスピードは
カフェ・サロンや友人のネットワークに依存するという矛盾が、
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03月27日(月)
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