ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■Re2: 楽器を売った! 好きです「田中宇的妄想」
★1: Re2: 楽器を売った!
★2: 好きです「田中宇的妄想」
★1: Re2: 楽器を売った!
2005/07/01のつづき。
言い訳オンパレード。
かなり最近まで、APXはフラットワウンドの弦を使っていた。
ふつうのエレベ弦はラウンドワウンドといって、巻き線の断面が丸くて弦の表面がざらざらしているのだけれど、それに対してフラットワウンドは弦の表面がつるつるになるように四角い断面の巻き線を使っている。
フラットのほうがラウンドよりもグリッサンドがしやすいので、フレットレスベースには合っている……
と思っていたのだけれど、音色はしょぼいし(自分のせいじゃなくて弦のせいで)音程がゆるいのが気持ち悪くて、APX自体をあまり弾かなくなっていた。
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わたしは、音色によって楽器を弾き込んだり弾かなくなったりするところがある。
東京に住んでいた頃、友人(というか「先輩」?)からK.Yairiの10万円くらいするギターをしばらく貸してもらっていたことがあった。
本当にきれいな音の出る楽器で、わたしは毎日のように弾いていた。
当たり前かもしれないけれど、良い音の出る楽器は、それの音が聞きたいからよく弾くようになる。
で、その間にわたしは(これでも)だいぶギターが上手になった。
それを返してしまった後は、また元の「Morris W-18(買った当時は名前のとおり『1万8千円』だった)」を必要に迫られて弾いていたけれど、
「わたし別にギタリストになりたいわけじゃないも〜ん」
とうそぶいて、まともな練習はほとんどしなくなってしまった。
まあ、そうは言っても「必要に迫られて」弾いているうちに、楽器そのものは値段と比べたら断然お得なほどに良く鳴るようになってくれたんだけど。
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(Yairiがわたしに合わなかった理由を「人のせいにする」のを抜いて書き直すと、こんな感じ↓)
一昨年買ったK.YairiのYB2-FEは、わたしにはなんだか「肌に合わない」感じのする楽器だった。
・弦高が高い
・スケールが短い
・ボディにカッタウェイがない
(↑この3つの理由で、わたしにとってはすごく弾きにくいのだった。
もちろんかなり練習はしていたのだけれど、ずーっとエレベだけを弾いてきたわたしの手には、いつまでたっても馴染んでくれず、ただいらいらさせられてばかりいた)
・ギターと同じような音色
(↑これはかなり気に食わなかった。
まるで「ギターの7弦、8弦」みたいな音しか出ないのは、根っからのベーシストとしては「ベースなんてしょせんギターのおまけ」と言われているようで嫌だった。
それがやりたければギターアンサンブルでもやれば?と言いたくなってしまう。
入り込めば面白いのかもしれないけれど、今のところわたしは「ギター・マンドリン部」をやりたいわけじゃない)
・フレット音痴だった
ネックのセッティングの問題だったのかもしれないけれど、「4弦で特に狂う」ということはネックに反りだけじゃなくてねじれもあるっていうことで、それってはっきり言って致命的。
しかも、お金出してちゃんと調整してもらう気にもなれなかった。(微妙なチョーキングとかである程度は解消できるし)
ああ、なんていうこと。
わたしはYairiを愛することができなかったのね。
ていうか、ネックのセッティングについてはAPXのほうがずっとうまくいっていた。
もっと言えば、ふつうにエレベと同じようなセッティングだった。
(その点、Godinと似ている)
……
で、とうとう売っちゃった。
かなり良い査定を出してもらって受け取った金額のほうが「価値がある」と思えた。
ということは、売って正解だったんだよね。
で
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APXをあまり弾かなくなっていた理由はもう一つある。
それは(今度は弦のせいじゃなく)「正確な音程がとりづらい」ということ。
でも、それって練習を重ねれば解決できる問題じゃーん。
それができなかったら、コントラバスなんか弾けるわけないじゃーん。
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07月06日(水)
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