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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■堺市長選挙と民度
堺市長選挙が公示された。現職の永藤英機氏(維新の会公認)と、新人で無所属の野村友昭氏が立候補した。この支持者達の雰囲気の違いを端的に物語る光景が堺東駅での街宣で見られたのである。野村さんはスピーチの前に、通路をきちんと空けることと、点字ブロックを踏まないことを強調されたが、維新陣営にはそんな配慮は全くなく、いつものように点字ブロックの上を占拠していたのである。
そういえば以前に天王寺駅で吉村が盛大にウソ演説したとき、オレは「ウソこくなよー」などと罵声を浴びせながら聴いていたが、点字ブロックが完全に塞がれていたために白杖を持つ人が困っていた。そのお困りの方が抗議しておられるのに、点字ブロックのところを空けるでもなく通路を塞いだ迷惑な街宣は続いていたのである。中には舌打ちしながら迷惑そうにその白杖の方をにらみつける運動員もいたのである。彼らは老人や障害者を「社会のお荷物」としか思ってない。
以前に維新の関係者の長谷川某が「人工透析を受ける人は不摂生のために腎臓を悪くしたのだからさっさと死ねばいい」という意味の発言をしたことがあった。そいつの主張は要するに医療費をこれ以上増やさないようにするためには高額医療費を必要とする人が死んでくれた方が助かるというむちゃくちゃな考えなんだが、実はそういう発想は維新支持者には多いのである。「優生思想」というのが維新の基本理念だ。そのわりには維新支持者には馬鹿が多いという矛盾した部分もあるのが笑止千万なんだが。「おまえらこそ淘汰されろよ」と悪態をつきたくもなる。
「貧乏人は努力が足りないから貧乏人になるんだ」という維新支持者の新自由主義的発想では、障害者は社会のお荷物であり、排除の対象でしかない。その価値観は「移民お断り」という排外主義につながり、ウィシュマさんを虐待の末に死なせた入管の犯罪を正当化してしまう。梅村みずほの国会での発言から感じられることは、維新の幹部がウィシュマさんが入管に収容されることになった経緯について全く理解せず。「不法入国者」という犯罪者扱いしていたことである。
現職の永藤市長は「財政改革」を成果として掲げ、さまざまな借金を減らしたと強調する。しかし、堺市というのはもともと多くの企業が立地していて潤沢な税収のある都市であり、財政的にも豊かなはずである。「シマノ」のような世界に冠たる企業があるのだ。堺市が税収を増やそうと思ったらインバウンド頼みではなく、産業振興の方がはるかに生活に直結しているのである。
ところが永藤市長は「気球で上空から仁徳天皇陵を観よう」などと馬鹿なプランをぶち上げ、産業用や医療用に貴重なヘリウム資源を無駄遣いし、しかもその気球はしぼんでしまい約5000万円が雲散霧消したのである。永藤市長が廃止したさまざまな事業に比べてはるかに大きな金額が無駄になったのである。
6月4日投票のこの堺市長選挙、維新の暴走を食い止められるかどうかという大事な選挙である。選挙の構図は「カルト永藤vs市民派野村」となっている。この選挙で永藤に投票する数が、堺市民の中にいる馬鹿の人数であるとオレは受け止めたい。馬鹿が多いほど民度が低いことは言うまでもない。
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05月21日(日)
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