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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■我が国はどんな国を目指すのか?
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 政権交代から4ヶ月経った。当初は高かった支持率もどんどん下がってきた。化けの皮が剥がれたとも、期待ばかりが先行したせいだとも言われるが、オレがもっとも新政権に期待していたのは、国家100年の計を示せるかということだった。そんな気配は微塵も感じさせないし、おそらくこれからもそんな考えは出てこないだろう。100年後には今生きてる人はほとんど入れ替わってるわけで、そんな先のことなど誰も考えられないわけだ。もしかしたら100年後には日本という国家は存在しないかも知れないし、もしかしたら地球上の文明がすべてが消滅しているかも知れない。そんな先のことなどどうでもいいというのが普通の感覚だろう。

 2005年から日本の人口が減少期に入った。2009年の人口動態調査では死亡数が出生数を7万5000上回ったということだが、もっとみんなが意識しなければいけないことは出生数が106万9000人しかなかったということである。平均寿命が80として、この出生数のままこれから経過するとしても日本の人口は約8500万人にしかならず、今よりも30%以上減少することになる。少なくとも公共事業はこれから人口がどんどん減っていくということを前提にしないといけないのだ。それなのに山を削ってニュータウンを建設するなんて狂気の沙汰であることがよくわかるだろう。もしかしたらそのニュータウンというのは中国や東南アジアからの移民を受け入れるためのものなのかも知れないが。

 失われる30%を移民や外国人で補うのか、それとも人口減によるゆとりある社会を目指すのか、少なくとも政府にはそのいずれかを示してもらいたいのである。そして選挙の時は自分たちの政党がこのどちらの立場なのかを明白にしてもらいたいのだ。

 鳩山政権が「子ども手当」を導入したことは間違いではないとオレは思う。少なくとも今よりも子どもを増やしたいという意図は伝わってくる。しかし、なぜ出生数が減ってしまったのかということがわかってるのか。昨日の日記にも書いたが、中味の伴わない高学歴化は晩婚化につながるだけではなく、教育費のコスト増による少子化にもつながってるのである。だから今の少子化を招いたのは国家の教育政策の誤りでもあるのだ。高卒でも正社員としてちゃんと就職できて安定した生活設計ができれば、20代前半でもどんどん結婚しただろう。低家賃の公営住宅が豊富にあれば夫婦共働きする必要はなく、どちらか一方の収入だけで生活できただろう。住宅ローンという重荷を背負わせ、国民に過重な労働を強いる必要などなかったのだ。

 教育費にゼニがかかるから子どもの数を増やせないだけではない。誰でも入学できるFランク大学は貧しい層にとっては搾取の装置として機能している。入学試験の偏差値の高い大学ほど親の収入水準が高いということは、裏返せばFランク大学には貧しい階層の子弟が集まってることになる。家庭の事情で授業料が払えなくなって中退する学生も多い。大学名は公表されていないが奨学金の返済を滞納する学生はどちらかというとそうしたFランク大学に多いという。Fランク大学に行けば周囲には無気力な若者の群れがあり、そこでますます勉学や勤労への意欲は失われてニートへの道に向かう。しかし能力とは無関係に彼らは「大学卒」なのである。ここ数年に新設された大学はほとんどがFランク大学である。そんなに入学定員を増やしてどうするのか。まさか文部科学省のお役人どもがアジアの若者がみんな日本の大学を目指すと希望的観測を持っていたのではないと思うが。

 なりふり構わずに人口増を目指すのか、人口減少を必然的流れとして受け入れるのか、少なくともこのいずれの方向性を持つのかを次の参議院選挙では示してもらいたいのである。オレが民主・自民両党の党首に対して答えてもらいたいのはこの一点だ。


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01月02日(土)
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