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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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 オレはオバマ大統領の政策の中で、核軍縮という方向性を打ち出したことを高く評価している。これまで軍事力で世界を支配しようとしてきたアメリカのあり方を根本から変えることだからである。ベトナム戦争を主導し、湾岸戦争やイラク戦争の黒幕としてこれまでアメリカを陰で支配してきた軍産複合体にとってこれは困った事態である。さっそく連中は自民党政府に対して何らかのアクションを起こしたようである。そうでなかったらこんなことを政府の連中が言い出すわけないだろう。

政府・与党、武器輸出三原則の緩和検討 共同開発・生産を容認
 政府・与党は23日、武器や武器技術の輸出を禁止する武器輸出三原則の緩和を検討する方針を固めた。年末に改定する予定の防衛計画の大綱に、他国との武器の共同開発・生産の容認や、共同開発国への輸出の解禁を盛り込む。欧米諸国が進めている次世代戦闘機など主要装備の共同開発・生産への参加の道を開き、調達コストの抑制と、国内の防衛産業の活性化につなげる狙いだ。
 武器輸出三原則は1967年に佐藤栄作首相が表明した共産国や国際紛争の当事国などへの武器禁輸方針だった。76年に三木武夫首相が事実上の「全面輸出禁止」に転換。現在も米国とのミサイル防衛(MD)システムの共同開発などを除き、禁輸が続いている。(14:57)

 世界で唯一の被爆国としての非戦の誓い、そして稀有の存在である平和憲法を持つ国家としての誇りを忘れてしまったようなこの方針に対してオレは強い怒りを覚えたのである。武器とはまぎれもなく人を殺す道具である。そんなものの開発に手を貸すことが世界に平和をもたらすとでも思ってるのだろうか。

 他国と武器を共同開発し、武器輸出を解禁しようとすることで誰が得をするのか。我が国の科学技術は人類を豊かにするためにこそ用いられるべき尊いものではないのか。人殺しの道具を開発するためにせっかくの技術を提供するのか。これは日本の持つ技術をタダで利用したいだけの欧米の戦略に乗せられただけじゃないか。ブルーレイも有機ELも太陽光発電もリチウムイオン電池も、我々は人類の生活を豊かにするために研究してきたのだ。くだらない軍備にゼニを使わなかったから戦後の日本は高度成長を遂げ、豊かになることができたのだ。それこそ我々が子孫に誇るべきことではないのか。我々日本人が世界に誇れるは任天堂でありトヨタでありホンダであって、決して武器を製造する企業なんかではない。

 「国内の防衛産業の活性化」に対しても「ふざけるな!」とオレは言いたいのである。景気が悪かったら兵器を作って儲ければいいのか。このやり方は国内の不景気を打開するために海外に市場を求めて満州事変を起こしたことと本質的には同じである。

兵器の開発にはコストがかかる。しかし、コストを掛けて兵器を開発するということ自体、今の時代にとって必要なことか。人類はいつまでそのような愚行を続けるのか。オバマ大統領が出した「核軍縮」というメッセージはその愚行にブレーキをかけるためのものである。それと同時に、インドや中国という軍備拡張に邁進する勘違いした馬鹿どもに対するメッセージでもある。「おまえら何血迷ってるんだ。世界はもはやそんな方向には進まないんだよ」とわからせてやらないとダメだ。

 日本が連帯する相手は諸外国の政府ではない。人民である。中国政府はクソだが、軍備を拡張して南沙諸島を制圧し、将来の台湾侵略やアジアでの覇権を本気で狙ってるのは頭のおかしい共産党の幹部だけである。10億の中国人民が全員その考え方に洗脳されているわけではない。それは欧米も同様だろう。


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05月25日(月)
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