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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■悪徳老人ホームを撲滅せよ!
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老人ホームの経営はかなりのゼニになるらしい。厚生労働省の次官まで務めた岡光とかいう守銭奴夫婦がその許認可でゼニをため込んだ事件が以前にあったが、そういう実態は相変わらずのようである。しかし、自分の家を処分して終の住処のつもりで入居したらそこがハズレだったり悪徳業者だったりヤクザのフロント企業だったりということもあるわけで、実に恐ろしいことなのである。アサヒコムの記事を引用しよう。
有料老人ホームの苦情急増 施設増え入居者保護が後手に2009年5月24日3時7分
有料老人ホームをめぐる苦情が急増している。全国の消費生活センターに寄せられた苦情は、07年度で327件と過去最多。08年度は集計中だが、400件に迫る勢いで、記録が残っている98年度の5倍以上だ。38万人超の高齢者が特養老人ホームの空きを待つ中、「ついのすみか」となる老人ホームは増え続けるが、入居者保護の態勢はなお追いついていない。
国民生活センターによると、入居時に払う保証金などの返金や解約のトラブルが苦情の8割を占める。
トラブル金額の全国集計はないが、07年度の苦情が122件と最も多い東京都消費生活総合センターによると、ホームに払う平均の契約額は1054万円。うち、払い込んでしまった金額は平均で927万円に上った。
厚生労働省によると、届け出がある老人ホームは07年7月に全国で2846(定員15万5千人)だったが、今年3月には4110(同20万2千人)に増えた。悪質な業者が商機とみて参入するケースが増え、その分、苦情も増えたとの指摘もある。
火災で10人が死亡した群馬県の高齢者向け住宅「静養ホームたまゆら」のような無届け施設も600近くある。
厚労省は06年の老人福祉法改正で、老人ホームの指導指針に「90日以内に解約した場合は全額を利用者に返還」というクーリングオフ規定を盛り込んだ。だが、クーリングオフに応じない場合のほか、契約書や重要事項説明書を見せない業者もいる。
「職員が乱暴」「食事がまずい」など事前の話とサービスが違っても、預貯金を取り崩して支払ったり自宅を処分したりしているので、ほかに行く場所を失って、泣き寝入りする入居者も多い。
悪質なケースには、老人福祉法に基づき、都道府県が改善命令を出すことになっているが、ホームの急増で手が回らない状態だ。
全国消費生活相談員協会の丹野美絵子常任理事は「ついのすみかとなる老人ホームの苦情は、表に出にくい。実際のトラブルはもっと多い」とみる。介護コンサルタントの中村寿美子さんは「空き部屋がなくなる、などとせかして契約させトラブルになることが多い。可能な限り、見学や体験入居をしてから契約してほしい」と話す。(上田学)
この記事を読んでいてオレが気になったのが「食事がまずい」という部分である。オレのように自由に移動できてうまいものを食いに行ける存在と違って、老人ホームで3食喰わされる入居者の老人たちにとって、その「メシがまずい」ということはそれこそ人生の最大の楽しみを奪われるほどの大問題ではないのか。オレのような素人が作った料理でもちゃんと3食おいしく食べることができるのに、プロが調理していて「まずい」とはどういうことだ。食材のコストを落として調理を手抜きして「わざとまずくしている」からに決まってるだろう。
老人ホームにクーリングオフ規定があるのは知らなかったが、90日以内というのはその実態を理解するには十分な日数である。ただ、施設の側はそれに応じない場合もあるという。なんて卑怯な連中なんだ。
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05月24日(日)
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